緊急事態宣言を受けて

2020.04.26 / コラム

新型コロナウィルスの終息が見えない中、緊急事態宣言が発令されました。

クライアント様は関東が中心で、そうでない県の法人様もいらっしゃいますが、これをどう乗り越えていくかをクライアント様と考えると、なかなか明るい未来を描くことが難しい状況です。

それでも、終息後の未来を目指して、資金繰りや計画を練って進めていくしかありません。

企業の体力や地域の温度感などさまざまなので、それぞれの企業様で対応は異なります。
休業要請によって苦渋の決断で休みに入った法人様もあれば、逆の苦渋の決断で営業を続けている法人様もあります。

非常に難しい選択で、この選択は法人様の状況によっても変わるので一概に良否を言うことはできません。
どちらも、方法は違いますが命を守る行動です。

私たちの業界は常にバッシングにさらされますが、それでも悩みながら身近な命も離れた人の命も考えて選択と決断をしていくことが求められます。

一緒に乗り越える為に向き合っているクライアント様の状況としては(全て中小企業です)、休業要請に応えた形でお店を休んでいますが、この先・・・いつまで続くか分からない状況としては、新規則機への移行も含め全てを白紙にしていろんな仮説の計画を立てています。

何も先が見えない中で仮説を立てることに意味があるのかという意見もありますが、最悪の事態を想定して、何パターンも仮説を立てておくからこそ対応していけると思い、知恵を絞って未来を切り拓くことを考えています。

基本的には都合の良い『たら・れば』のことは省いて、生き残ることを前提に知恵を絞っています。
最悪の想定から、最悪でない状態になればラッキーなだけで、以前よりも良くなるという甘い考えにはなりません。

大きな災害や今回のようなことがあると、人の価値感が大きく変わります。
価値感が変わるということは、お店の取組みもお客様の価値感に合わせて変化していくことも先々の計画の中に入れていく必要があります。

例えば、今回の件で除菌や人と人との距離に関する取組みが為されていますが、これは新型コロナウィルスが終息した後でも必要なものになると思います。

そもそもの島配置や台間の考え方を大きく変える必要性も出てくるかもしれません。

しばらく自粛して遊技しなくなったお客様が久しぶりにお店に行った際、旧規則機の撤去が進んでいて「好きな機種が無くなっている」状態になるかもしれません。

好きなものが見つからなければ離反につながるので、お店の中での機種を伝えるプロモーションも大きく変えておく必要があります。

お店によっては、そもそも今の台数を停台せずに維持する必要があるのか?ということも検討し、停台させたとしても稼動を高める方法を模索することも必要です。

新規則機への移行でそもそも『粗利問題』と向き合う今年だったのが、その粗利が確保していけない状況へと追い討ち状態なので、粗利低下も踏まえて計画の見直しということになります。

これから先がどうなるかは現段階では予測できませんが、先々の仮説を何パターンも立てて無策にならないように準備をし、今の段階で思考停止にならずに教育やお店のクオリティアップ、価値感の変化に対応する準備など、さまざまなものを質を高めて準備することも忘れてはいけないことです。

もちろん、今の状況、4月の状況に全力で対応することが第一です。

どれだけの期間、休業していられるかは法人様によって違いますが、自社の状況を踏まえて生き抜く(働く人も守る)という難しい選択をしてく勇気も重要だと思います。

私もクライアント様の一員として、一緒に悩んで現状を乗り越えていけるように邁進します。







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