米国:ネバダ州ラスベガス 新型肺炎の影響~現在までほとんどなし。米国IR事業は安定
2020.03.02 / カジノ【海外ニュース】
2月25日、米国連邦政府は、新型肺炎の感染が、東アジアのみならず、米国を含むグローバルで波及することは、不可避であるとの認識を示した。
ただし、2月末時点、米国ネバダ州ラスベガスでは、新型肺炎の影響が、観光産業にほとんど及んでいない。
主要IR事業者であるMGM Resorts International, Las Vegas Sands, Wynn Resortsなどは、2月末時点まで、米国、ラスベガスの事業において新型肺炎の影響は観測できないとの見解。
ただし、各社ともハンドサニタイザーの設置など、予防策を推進。
トレードショー、国際会議などMICE業界団体も、2月末時点まで、やはり影響はほとんどないとした。一部の中国からの団体顧客のキャンセルはあるが、全体トラフィックへの影響は1%未満のようだ。
2018年の米国のカジノ市場(GGR)は、754億ドル,YoY4%増。施設数は966。
ネバダ州は、最大の州であり、2019年のGGRは、120億ドル,YoY1%増、うち、ラスベガスストリップ地域は、66億ドル,YoYフラット。
2019年のラスベガスの来訪者は、4,252万人,YoY1%増であった。このうち、来訪者に占めるアジア人(米国人含む)は2%ほどと推定される。
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米国:カジノ市場(商業+部族) 2018年754億ドル,YoY4%増, 施設数966~9年連続拡大
9月12日、先住民ゲーミング委員会(The National Indian Gaming Commission, NIGC。連邦政府・内務省Department of the Interiorが管轄)は、2018年のトライバル・カジノ市場(GGR)を発表。
この結果、2018年の米国のカジノ市場(商業、トライバル)が明らかとなった。
2018年の米国カジノ市場(GGR)は、754億ドル,YoY4%増。施設数は966。2010年以降の拡大基調が継続。
2018年のトライバル・カジノ市場(GGR)は、337億ドル,YoY4%増。施設数は501であった。NIGCは、例年7月頃に年次集計を公表する。
6月11日、米国ゲーミング協会(American Gaming Association)は、2018年のコマーシャル・カジノ市場(GGR)を発表。
2018年は417億ドル,YoY3%増と、2010年来の拡大基調をキープした。施設数(レーシーノ含む)は465ヵ所。
米国のカジノ市場は、成熟しているが、経済成長、カジノ導入州および施設数の増加を背景に、市場規模は拡大基調をキープ。ただし、競争激化の結果、個別施設の損益は悪化するケースも多い。