米シーザースCEO「東京五輪までのIR完成難しい」

2014.06.27 / カジノ

6月27日、ブルームバーグによると、米国最大のカジノ運営企業で日本進出にも強い関心を示すシーザースエンターテイメントのCEOゲイリー・ラブマンは東京五輪が開催される2020年までに統合型リゾート(IR)を完成させることは時間的に「難しくなってきている」との見解を示した。先の国会で継続審議となったIR推進法案だが今後の見通しは不透明で、もし今年中に法案が国会通過したとしてもその後の入札、ライセンス交付、建設には何年もかかるだろうとの見通しを語った。

一方で、安倍晋三首相はブルームバーグの単独インタビューで、秋の臨時国会でのIR推進法案の成立をめざす意向を述べ、東京五輪が開催される2020年までに年間の外国人旅行者数を2000万人を目指す方針を改めて示した。また、国際観光産業振興議員連盟(IR議連)の萩生田光一議院は、6月18日に行われた内閣委員会において、「訪日客2000万人を目指す上でIRは有効性の高いツールとなる。推進法を可決後、1年間で政府による実施法の制定、その後建設に3年かかったとしても五輪まで6年間の時間軸があれば充分間に合う」としたうえで、「また間に合うよう努力すべきだ」との考えを示している。

※画像はラスベガスにあるカジノホテル「シーザースパレス」
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