竹中組復活で正統性論争へ/山口組分裂

2015.09.14 / ホール

9月13日、情報筋によると、山口組は4代目組長の出身母体である竹中組を復活させることが分かった。

竹中組は竹中正久4代目山口組組長が結成した山口組直系組織だったが、竹中組長が射殺された「山一抗争」の終結方法に不満を持った実弟の竹中武組長が山口組を離脱。山口組の激しい切り崩し工作に合い、2008年の武組長の死亡後は事実上、休眠状態にあった。そのため、竹中組直系組織である柴田会を竹中組に改称するという。

詳しい記者は言う。

「これは満州国をつくる際に、関東軍が清朝皇帝の血を引く溥儀(ふぎ)を擁立したのに似ています。要するにこの組織には正統性があると言いたいのでしょう。こうなると、類似した組織は異端となって排除の対象になります。大方の読み筋では、山一抗争の時代とは社会背景が違うのでドンパチはないという声がありますが、メンツを重んじる暴力団社会がこれをどう判断するのか、今後も注目が必要です」

一方、離脱組の神戸山口組もいわゆる上納金を大幅に引き下げ、山口組3代目時代への回帰を目指しているようだ。警察当局はこれら動きを把握するべく、9月9日にも山健組事務所などに家宅捜索を行っており、神戸山口組の指定を急いでいるという。

 

山口組, 正統性, 神戸山口組, 竹中組