神保美佳コラム「豊丸ナナシーのコイン型ティッシュ」

2015.07.15

第32回神保美佳のマニアックコラム「展示会おみやげ品評会」

 今月はじめ、豊丸の『CR電役ナナシーDX』内覧会に行った私は、いきなり軽くショックを受けました。それは…ショールームにて写真1のような、コインたちがぶら下がった飾りを発見したからです。「…何これ、可愛いーっ!」と、思わず目が釘付けになってしまったのは、言うまでもありません。

 一体、あの飾りは何だったのだろう? などと、後ろ髪が引かれ過ぎて後頭部がハゲてしまったかのような状態のまま、帰ってからおみやげを確認すると…飾りの謎が解けました! あれって、写真2の「コイン型ティッシュ」をコラージュしたものだったんですね。つまり、社員さんがコインの模様やら手足を貼付けたりして作ったモノということで…その手間や熱意に、頭が下がる思いがしました。

 まぁ、コインはティッシュケースとしては正直あまり使い勝手がいいものではありませんでしたが(失礼)、思えばこの業界には「金色」を特別視する傾向が、昔からあったように思います。思いつくまま挙げると、平成元年にヒットした平和の『ブラボーエクシード』はそれまでになかった金色を多用した盤面がゴージャス感を醸し出していましたし(価格も、10万円を突破したと話題になりました)、SANKYOが台枠に金色を使って流行のようになったり、チャンス絵柄などに金色が使われ始めたり、最近では牙狼や仮面ライダーの金色バージョンがヒットしました。

 もちろん、販促品でも金色をあしらったりしたものは色々と出ていまして、写真3は90年代に配られたゴールドのテレホンカード。写真ではなかなかお伝えするのが難しいのですが、キラキラ輝く様は非常にゴージャスで、使うのがもったいない存在です(いや、私のようなマニアはどんな色でも使いませんけど・笑)。

 また、写真は今回ないのですが金の延べ棒を模した形のティッシュケースやラーメン、金貨をかたどったチョコレートなどもあった記憶があります。それらにもビックリしたものですが、食品関係で思わず「おお〜」とうなってしまったのは、写真4の「金ぱく付きパウンドケーキ」でしたね。これはユニバーサルが『パチスロ牙狼』を発表した際に配ったおみやげで、まさに金色にこだわった逸品といえます。

 ちなみにこのケーキは食べてしまったのですが、金の味は特になかった…と、記憶しています、はい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

神保美佳

1990年、パチン コ好き が高じてOLからパチンコ業界誌記者に転身。93年にフリーとして独立。以降、「パチンコ必勝ガイド」やスポーツ新聞、一 般誌、業界誌などで活躍。パチンコ関連グッズコレクターとしても有名で、これまでにパンフレットや遊技機の部品、展示会のお土産など数千点を収集。著書に 「パチンコ大図鑑777」(白夜書房)、「パチンコ年代記」(バジリコ)など。ブログ「Pachinko MANIAC WORLD別館〜気まぐれ日記〜」も随時更新中。

SANKYO, ナナシー, パチスロ牙狼, ユニバーサル, 電役ナナシー