神保美佳コラム「大ヤマト2の煎餅を、12年ぶりに観察してみる」

2016.05.30 / 連載

※4月11日、タイトル・企画内容を変更しました
第52回神保美佳のマニアックコラム「パチンコグッズ・パラノイア」

 約一ヶ月に渡った「サミット開催による新台入替え自粛」が、やっと終わりました。私がパチンコを打ち始めた80年代は、入替えといったらせいぜい半年ぐらいのペースで一気に行う…というのが当り前の感覚でしたが、週一で数台をチマチマ替えるのが主流の現在では、かなり長い間ご無沙汰だったな〜なんて思ってしまいますね。

 さて自粛期間中、私は何を打っていたかというと、時間がタップリある時は1円の羽根モノや個人的にハマっている『パトラッシュ』でゆっくり楽しみ、余裕があまりない時などは旧MAX機(真・花の慶次)あるいは、連チャンスピードが早くて楽しい『CRフィーバー宇宙戦艦ヤマトONLY ONE』といった機種がメインでした。

 しかるに、SANKYOの「ヤマト」といえば、実は「宇宙戦艦ヤマト」よりも「大ヤマト」の方が印象深かったりします。何といっても、2004年以降の規則改正で最初に大ブームになりましたし、「ガイーン」という“共通語”のようなもの? も生まれたりしました。…と、前フリが長くなってしまいましたが、今回はヤマトで思い出した『CRフィーバー大ヤマト2』の販促品で配布された「特製煎餅」を取り上げたいと思います。

 とはいえ私が煎餅をしまい込んでから、かれこれ12年近くは経っています。一体、どんなことになっているのか? まずは、箱を探し出しました(写真1)。外観だけだと、保存状態は非常に良いですね(笑)。そして、深呼吸を一つしてからフタを開けてみたのが、写真2の状態。

 …あれっ? かなり「普通」じゃないですか? ちなみにこれは、醤油味煎餅に巻かれた海苔に、カルシウムの粉末によって文字が転写されている商品とのこと。とりあえず1枚取り出し、超近くで状態を観察してみました(写真3)。よ〜く見ると、得体が知れない卵で真っ白だった、なんてこともあり得ますからね(…ゾワワワ!)。

 いやしかし、本当にキレイ。実は最初、粉々でボロボロでした…なんていうオチが面白いかな、などと思ってもいたのですが、色んな意味でガッカリやら一安心やら。写真4のように、ちょっとしたプレートに盛りつけたら、まだ食べられそう(笑)。

 …お一つ、いかがですか?

 ただし、賞味期限は10年以上前に過ぎておりますので、はい。

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神保美佳

1990年、パチンコ好きが高じてOLからパチンコ業界誌記者に転身。93年にフリーとして独立。以降、「パチンコ必勝ガイド」やスポーツ新聞、一般誌、業界誌などで活躍。パチンコ関連グッズコレクターとしても有名で、これまでにパンフレットや遊技機の部品、展示会のお土産など数千点を収集。著書に「パチンコ大図鑑777」(白夜書房)、「パチンコ年代記」(バジリコ)など。ブログ「Pachinko MANIAC WORLD別館〜気まぐれ日記〜」も随時更新中。

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