神保美佳コラム「イノベーションフェアの販促品」

第２６回神保美佳のマニアックコラム「展示会おみやげ品評会」

　去る3月17・18両日、東京ビッグサイトにて「パチンコ・パチスロイノベーションフェア2015」が開催されました。これは、パチンコやパチスロ（主にホール経営）ビジネス関連業種による合同展示会で、近年この時期に開催されているものです。それゆえ、新機種を見たり試したりすることはできませんが、最新の補給やカードシステムなど、業界事情を知りたい向きには利便性の高いイベントとなっています。

　私もこうしたイベントは、勉強を兼ねて必ず取材に行くようにしているのですが、歩いていると様々な販促品を受け取りますので、今回はそうしたちょっとマニアックなものたちをご紹介します。

　まず写真1は、日本ゲームカードの販促品。昨年もあったミネラルウォーターと、今回初めて見た缶入りのパンです。缶の方は長期保存出来るものとなっていて、昨年も見かけた「変革とチャレンジ」というスローガン入り。プリペイドカードの汎用性が広がりつつある中、周知の意味を込めているようです。

　続いて写真2 は、椅子のメーカーブースで配られていた可愛いスタンドチェアと、照明関連ブースで頂いたボールペン。後者はよくありがちではありますが、椅子の方はスマホを置いたり色々と使えるようで、面白いですね。

　さて、昨年あたりから急速に注目されているのが「顔認証」システム。もちろん、顔認識で出玉をどうのこうの、などというのではなく（それは違法行為です）、個人が分からないような形で顔データをベースにし、来店を促進したりのめり込みを防いだりするのに役立てるものとなっているそうです。で、販促品は写真3の「顔認証マーク入りキットカット」。ちなみに昨年は同じマークの入った「チロルチョコ」でしたので、少し“成長”しているようです（笑）。

　写真4は、そのキットカットを開封したもので、小さな2本入りの袋が3つ入っていました。それにしても、パチンコのみならず顔認証を含めたビッグデータというのは、急速に普及しているのだな〜と、改めて感じますね。

　そんなこんなでいくつか販促品を楽しみましたが、最後は北電子の紙袋でキマリ（写真5）。こういうイベントでは、機種を感じさせるパッケージや紙袋はほとんど見かけないのですが、やはりジャグラーテイストは外せない、といったところでしょうか。

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神保美佳

1990年、パチンコ好き が高じてOLからパチンコ業界誌記者に転身。93年にフリーとして独立。以降、「パチンコ必勝ガイド」やスポーツ新聞、一 般誌、業界誌などで活躍。パチンコ関連グッズコレクターとしても有名で、これまでにパンフレットや遊技機の部品、展示会のお土産など数千点を収集。著書に 「パチンコ大図鑑777」（白夜書房）、「パチンコ年代記」（バジリコ）など。ブログ「Pachinko MANIAC WORLD別館〜気まぐれ日記〜」も随時更新中。