無自覚を再認識するための転職活動/パック・エックス

2016.06.06 / 連載

[連載第11回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
「キャリアアップとは」

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のタメになる話をしていきたいと思います。今回は誰でも一度は悩む「キャリアアップ」についてお話します。

「キャリアアップが出来ないから転職の相談に来ました」

時代を問わず、このように考える方は非常に多く見受けられます。先日相談に見えたヨシダさん(仮名)も、「明確な人事評価制度がない」「店長の推薦、もしくは退職者が出た時にだけ辞令が出る」という企業の不透明な人事に不安を感じ、転職を検討したいと相談に来たのです。

たしかに「具体的な評価基準がなく、外的要因が昇格を左右し、能力の高い低いは関係ない」というのでは、在籍企業に問題あるようにも感じられます。

もう少し詳しく話を聞いてみました。すると過去には、同世代でヨシダさんより経験(在籍年数)が少ない方が店長に昇格した例もあったようです(もしかしたら店長に気に入られていたのかもしれませんが……)。

昇格した方の日々の働きぶりなど、いろいろ話を聞いていくと、事務職を多く行う主任という立場でもホールにいる時間帯を同期の誰よりも長く設けたり、率先して人がやりたくない仕事を遅くまで行っていることもあったようです(残業をすること自体を良しとしているわけではありません)。ヨシダさん本人も、冷静に振り返るとその人より仕事の量や熱意が足りていないことは自覚されている様子でした。

ヨシダさんはそれを自覚した上で、実際に評価制度が明確な企業の選考に進みました。しかし、面接を受けた企業が求める仕事に対する姿勢や向き合い方について、現企業とあまり変わらないことに気づき、最終的に現企業に残留することを決めました。

「いま勤めている企業に不満があるから転職を……」と考えることは決して間違ってはいません。しかし、自分がキャリアアップできなかった理由を、面接によって再認識できることも転職活動のメリットの一つです。ヨシダさんは面談後、仕事に対する向き合い方が変わり、昇格のチャンスが巡ってきたようです。転職活動は一旦停止していますが、煮詰まった時に他企業の面接を受けることで、新たな意識が芽生えることもあるのです。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

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