次世代遊技機は複合化のチャンス

2019.12.23 / コラム

業界を変革させる一手として期待されているのが、玉やメダルが外に出ない管理遊技機やメダルレス遊技機のリリースだ。実際、市場に投入される目標時期は、日工組が2020年秋、日電協は2021年の春を予定しているようだ。スロットはホッパーやセレクターが不要になる分、機械代も安くなる。パチンコも部品の共有化などでコストダウンを図る。

暗い話しかない業界にあって明るいニューズである。

ホール側からも期待の声が挙がる。

「管理遊技機やメダルレス遊技機が登場することは、次世代遊技機として大々的に宣伝して欲しいですね。まず、スリープユーザーが振り向くでしょう。どんな機械かホールに足を運びます。スロットはコインを触らなくてもいいのでネイルを気にする女性にアピールしたい。大々的なキャンペーンをメーカーの組合でやって欲しい。これはシステムが代わったということで、テレビCMでやって欲しい。カジノにも抵抗できる。ホール業界のイノベーションですよ。次世代遊技機が出るまでに今が辛抱時です」

管理遊技機は来年秋を目標にしているが、東京パラリンピックが終わった頃か?

「ウチは再来年の夏頃ですね」と話す有力メーカー関係者がいるが、目標とは1年遅れだ。

「管理遊技機の登場が業界は等価を止めるタイミングでしょう。玉積みができなくなる分出玉は見せられないので、新規ユーザーを獲得するには割を上げて営業するには交換率を下げるしかないと思います」(ホール関係者)

次世代遊技機はまず、メダルや玉から出る騒音がなくなるので、今よりも静かな遊技環境になる。加えて、禁煙化が実施されているのだから、騒音とタバコの問題は解決されている。

「ホールの島レイアウトも劇的に変わります。補給工事が不要なので、レゴブロックを組み立てるような感覚で、4台を背中合わせにすれば、四角になります。円形も自由自在。パチンコとスロットを隣同士で並べることだってできます。店内の雰囲気はガラリと変わります。例えるならカジノのイメージでしょう」(メーカー関係者)

タバコと騒音問題が解消され、店内のイメージもオシャレに変わるとなれば、ホールの中にスタバがあっても違和感がない。

「本屋とカフェが一緒になっていますがそんなイメージです。パチンコだけでは集客出来なくなっています。パチンコのイメージが変われば複合化が可能になってきます。今でもパチンコとコンビニの複合はありますが、24時間営業に拘らない時代になってきているので、ホールが営業している時間だけの形態でコンビニチェーンは狙っています。コンビニのイートインコーナーがホールさんにはメリットになる」(同)

騒音とタバコがなくなれば複合化のチャンスということだ。







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