業界の雇用面ホワイトにスポットを当てる週刊誌

2019.10.22 / コラム

2017年2月11日のエントリーで「意外とホワイ」をアップした。恵方巻や土用の丑、クリスマスケーケーキのシーズンになるとアルバイトにも販売ノルマを課せるコンビニ、年賀状の自爆営業が有名な郵便局に比べれば、ホールにはノルマもなくホワイト企業が多い、という内容だった。

週刊誌記者が「パチンコ業界で働いている芸能人を知らないか」と業界関係者に電話を入れた。

「電通社員の過労を苦に自殺した問題から働き改革が始まったように一流企業でもブラックが多い。ところがパチンコ業界は警察庁の管轄なのでブラックになれない。法律に触れると営業許可が取り消しになるという側面もあるが、パチンコ業界は雇用面ではホワイト業界であることにスポットを当てたい。ダイナムは残業も1分単位で出している」(週刊誌記者)

業界にスポットを当てるうえで芸能人が働いていた方が紙面も華やかになる。そんな狙いから業界人に電話したようだ。

芸能人の話はさて置いて、コンビニがブラックだと世間から叩かれた事例がこれだ。

東京・武蔵野市のセブンイレブンで16歳の女子高生が病欠で2日分(10時間)休んだところ、店は代わりにシフトに入ってくれる人を探さなかったペナルティとして、10時間分の9350円が給料から差っ引かれていた。

労働基準法では、ペナルティでの減給について、「賃金総額の10分の1を超えてはならない」としていて、今回の減額分(9350円)は、バイト代の総額(2万3375円)の10分の1を上回り、違反にあたるという。

そもそも代わりのシフトを探すことは店側の責任であり、それを弱者の女子高生に押し付けていることも問題がある。

「ホールはバイトに対して寛容です。シフトは多少多めに入れ、ギリギリで回していないので、1人ぐらい急に休んでも店長にも従業員にも余裕がある。人件費がアップしても気にしない。余裕の人員があるからバイトにすれば気兼ねなしに休みの電話を入れられる」(同)

学生時代から居酒屋でバイトしていたAさんは27歳まで続けていた。このほど転職してホールでバイトしている。

「玉運びもないし仕事は居酒屋よりも楽で、時給も高い。上司から怒られることも少ない。朝礼は一斉だけど、終礼はない。人間関係もあまり気にしなくていい。騒音やタバコの問題はあるけど我慢できる範囲。もっと早くやっていたらよかった」

ホール管理者もこう付け加える。

「アルバイトにもボーナスや社会保険や有給休暇があったり、交通費支給や提携店舗の割引や無料、深夜手当に残業手当、売れ残ったお菓子が貰えたり。時給以外にもたくさん得することはありますね」

それでも人が来ないのは、そもそもパチンコホールで働こうという発想がないからである。ホワイトの自覚が業界人にはないのか、ホワイトのアピール不足がある。







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