東京から消える等価交換/11月2日からスタート

2015.11.02 / ホール

11月2日より、東京都内のパチンコホール約1000店舗で金賞品が値上げされた。都遊協はルールに従わないホールに対しては指導を徹底するとしている。値上げは既報のとおり、0.1グラム=1120円(現在1000円)、0.3グラム=1680円(現在1500円)、1グラム6160円(現在5500円)となる。

この理由について都遊協は「(パチンコ業界を)正常な状態に戻すため」としており、逆サヤ問題の解消、くぎ曲げ行為対策、射幸性の抑制がおもな目的となっている。

では、実際に1000ホールが統一行動をとれているのだろうか。複数のコンサル、記者に確認したところ、等価交換をうたって堂々と営業しているホールは極一部。あるコンサルタントは「こうしたホールに対して都遊協が早急に対策をとるものと思われます」と言う。都内ホール店長も「大至急なんとかしてほしいよ。手数料を取っているのかも知れないけど、ユーザーが混乱する。いつもながら、組合の弱さを感じます」

一方、ユーザーからのクレームについては、まだ大きな問題には至ってないようだ。気になるのは隣接地域。町田市、足立区、北区などで客数にどのような影響がでるのか。小誌で毎週水曜日に連載をしている高橋正人氏は「最大で10%程度の集客減につながる可能性がある」と指摘している。

ユーザーに話を聞くと、「この等価交換禁止は、ユーザーにとって何のメリットもないです。今日(11月2日)もパチンコを打ちましたが、特別まわるようになっているわけでもないですし、単純に損した気分になっています。ホント、パチンコ業界ってユーザーを軽視しすぎだと思います。都内と神奈川の県境にいたら、間違いなく神奈川で打ちますが、そもそも神奈川でパチンコを打ちたいわけでもありません。パチンコをやめるいいきっかけかもしれません」

東京周辺の近県にユーザーが移動したのなら、営業努力で取り戻すこともできようが、ユーザー自体の減少にも繋がりかねなくなっているようだ。

 

等価交換