日本中が荒れた七夕に直撃!大阪府なんばエリアレポート

2018.08.16 / 連載

PiDEA的エリアレポート第2弾
ユーザーの多くが期待?7月7日の激戦区なんばエリア

収監中のオウム幹部たちが一斉に死刑執行され、同時に近年稀に見る豪雨が各地に多くの被害をもたらし日本中に衝撃が走った7月6日。その翌日、7月7日といえば七夕……ではなくパチンコユーザーにとって一年で一番〝アツい〟日であるだろう。前回の大宮エリアに続き、日本で一番ホールが密集しているとも言われているなんばエリアを7月7日に調査した。

大阪府大阪市は政令指定都市であり、市内が区分けされている。ただ、難波区という地名はなく、いわゆるなんば(難波)エリアというのは中央区と浪速区の一部地域を合わせた総称だ。鉄道では、地下鉄の大阪メトロ3路線、南海電鉄が2路線、近鉄、阪神、JRと合わせて8路線が乗り入れている。だが、地域名称と合わせて「難波駅」という一つのターミナルはなく、各線の駅がバラバラに存在し、駅名も大阪メトロは「なんば駅」、南海は「難波駅」、近鉄と阪神が「大阪難波駅」、JRが「JR難波駅」である。すべての駅が地下通路で繋がってはいるものの、南海とJRの乗り換えでは徒歩15分ほどかかり、決して使い勝手のいい駅とはいえない。
鉄道のアクセスとしては多少中途半端な感じがあるものの、商業施設も多く道頓堀などの観光地も近いため人の動きが激しいエリアだ。特に南海難波駅の周辺には高島屋やマルイがあり、そのすぐ裏にある戎橋筋商店街や千日前商店街に人が密集している。この商店街が連なるアーケードの中、半径約150m内に12店舗のホールが密集しているのだ。

ホール名 パチンコ台数 パチスロ台数 住所
楽園なんば店 534 577 大阪市中央区難波千日前12番35号 SWINGヨシモト
キョーイチミナミ店 713 419 大阪市中央区難波千日前12番3号
四海樓air店 0 243 大阪市中央区千日前2-11-9
スロットシアター四海樓 0 423 大阪市中央区千日前2-11-2
ジャンボ千日前店 801 295 大阪市中央区千日前2-8-17
123難波店 512 376 大阪市中央区千日前2-8-4
ヴィーナスギャラリーなんば 0 208 大阪市中央区千日前2-9-7(7/23に閉店)
大東洋なんば店 386 0 大阪市中央区千日前2-9-17アムザ1F
CLUB-D 0 300 大阪市中央区千日前2-8-17アムザB1F
マルハンなんば本館 622 534 大阪市中央区千日前2-11-5
マルハンなんば新館 650 436 大阪市中央区難波3-1-34
キョーイチなんば店 741 642 大阪市中央区千日前2-10-1エスカールなんばB1~B2F

以上の12店舗がなんば千日前でも特に密集している店舗である。このうち「大東洋なんば店」と「CLUB-D」はグループ店でパチンコ・パチスロそれぞれを別店舗として営業している。また、四海樓のスロット専門店が2店舗あるように、なんばは四海樓の本拠地で、千日前からは少し離れるが「四海樓本店」も大阪難波駅付近に存在している。なお、「ヴィーナスギャラリーなんば」は7月23日に閉店した。

それでは7月7日当日の状況をお伝えしていこう。5日頃から降り出した大雨の影響により前日の6日は関西圏の多くの電車が運休し、交通網がかなり乱れていた。東海道新幹線も東京-新大阪間で折り返し運転のため、視察へ向う途中の筆者も約3時間遅れながら大阪へ到着した。7日になって多少雨は弱まったものの、一部路線では運休が続き、JR大阪環状線も5割運行と混乱は続く。そんな状況下においても千日前は入場抽選を待つ人でごった返していた。

最も並びが多かったのはマルハン2店舗。ついで楽園、123といったところ。台数規模に比例して並び人数が多い印象である。ただ、キョーイチ2店舗とジャンボは日付の関係か他店のようなお祭り的並びではなかった。

ではここから注目の店舗をピックアップしてみていこう。

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なんばがホームグラウンドとも言える四海樓グループ2店舗。「スロットシアター四海樓」は20円パチスロ専門店で、3フロア構成になっている。1階がジャグラーフロアで、端の区切られた一部エリアが20台の禁煙スペースに。3階がAタイプ専門フロアとなるが、この3階に独特の施策がある。2台ごとの島が8つあり、それぞれソファーが設置されペアシートとなっている。一方の「air店」は5円パチスロ専門店で、こちらにもペアシートが設置されている。この2店の当日の稼働状況はどちらもほぼ満台。特にAT・ARTはペアシート含め空きがない状態であった。

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続いては、こちらも大阪が本拠地の延田グループが展開する「123難波店」だ。特に変わった施策はなく、これぞ大手グループの中規模台数店舗といったところ。特別なことは特にないが、当日のパチスロは9割を超える稼働であった。

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 お次は「大東洋」と「CLUB-D」。両店は同グループだが、大東洋がパチンコ、CLUB-Dがパチスロの専門店と店舗を分けている。特に有名なのがCLUB-Dだ。女性スタッフが派手なコスプレをしていたりとネットでも話題になる店舗。梅田にもグループ店があり、両店舗とも機種構成や販促からアニメ版権の台に力を入れている印象が感じられる。大阪のアキハバラと言われる日本橋からも近い、なんば千日前ならではかもしれない。

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「楽園なんば店」は新喜劇で有名な、なんばグランド花月の目の前にあるSWINGヨシモト内に立地している。同ビルの1階・地下1階にあり、1階がパチンコ、地下1階がパチスロだ。特に稼働の高いパチスロフロアは半地下階からの吹き抜けのようで天井が高く、フロア面積自体も広いため開放感がある。フロアの入り口となる半地下階からは全体を見渡せ、特別感のある設計になっているのが特徴だ。開店直後、パチンコに数台の空きはあるものの、パチスロは全て満台の高稼働であった。

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最後はマルハン2店舗。「本館」は開店18周年を迎える大型店舗。大型映画館との複合ビルであり、入り口も広いため第一印象となる外観が周辺店舗の中で一番だろう。パチンコが1階と2階、パチスロが地下1階と地下2階の計4フロアの構成。同店はマルハンのキャラクター「にゃんまる」を擬人化した「にゃんばちゃん」を前面に推しだして、他のマルハンと一線を画しているような印象がある。一方の「新館」は言わずとしれた日本最大の全席禁煙店舗だ。2フロア構成の店内は広く余裕のある作りになっていて、日本一環境の良いホールと言っても過言ではないかもしれない。店内には喫煙室はもちろん、業界初の加熱式タバコ専用ルームも備え、「吸うけど加熱式の臭いが好きじゃない」「喫煙するが煙まみれはちょっと」といった紙巻・加熱式双方の要望にも対応できる。禁煙店舗というと稼働が低い印象があるが、店内の設計や計5カ所の喫煙室のおかげか、周辺では最大の稼働を誇っているようだった。「新館」の全席禁煙についてはPiDEA Vol.136でも掲載しているので、ぜひご覧いただけたらと思う。

以上のような店舗がひしめき合う、なんば千日前。稼働率だけを見れば大型店舗、大手チェーンに軍配があがるが、四海樓やCLUB-Dなどスロ専も人気がある。設定付パチンコと6号機の登場でこの関係性がどのように動くのか。注目すべき市場だろう。

なんば, エリアレポート, 千日前, 大阪, 激選区, 難波
ピッピッピ5年弱

7/7の日付に踊らされているような気がしますね

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拝 二刀5年弱

それよりも、横浜保土ヶ谷のアマテラスの7/15の営業がすごかったですけど…。合わせて5/1もwww

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上野ハム太郎5年弱

注目記事だから今年かと思ったら昨年ーッ

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