新台検証、撤去や流通などディープな3時間/JAPaN勉強会

2016.03.24 / ホール

3月24日、一般社団法人日本アミューズメントパチンコ産業ネットワーク(略称・JAPaN、代表/高橋正人氏)は、定例勉強会を台東区東上野の関東事務局で開催した。

JAPaNは、当webサイトでも連載を務めていた高橋正人氏が立ち上げた無料勉強会団体で、関西や東京を中心にセミナーや勉強会を行っている。今回は、関東エリア初となるセミナーで、ホール関係者、メーカー関係者、販売業者など13名が参加。1時間ごとの3コマに分かれた会となった。

1時限目は、「遊技機の検証」をテーマにして高橋氏と遊技機販売業を営むワクワクランドの湧嶋士郎氏を中心に行った。2月から導入され始めた話題機について、買うべきか見送るべきかなど高橋氏が1機種ずつ解説。高橋氏は今後登場する新機種について、「北斗無双のように良い機械だった場合は、中古機の価格が70万円を超えてくるものと思われる。逆に新台価格を超えなければそれまでの機械だったと考えるべき」と話した。ポイントとなるのは「玉単価が1円20銭を超える機械」となる。

2時限目は西日本で「トレンド書店」を経営する有限会社メディア&PCネットワークス代表取締役の藤岡信広氏が「最新プロモーション運用・活用術」についてプレゼンを行った。藤岡氏が提案したのは、セクシー女優の活用について。「営業に支障が出るくらいじゃないとやる意味がない」がコンセプトで、圧倒的な集客力をウリにしている。学生が多い街で開催すると効果的で、ホールが狙いとする若年層への訴求が期待できるという。

3時限目は再び高橋氏が、6月以降に訪れる業界の危機を「June Crisis」と題して業界動向勉強会を行った。高橋氏は4つ課題を挙げており、
①「回収(撤去)リスト」問題の対応と近未来。
②今後リリースのぱちんこ遊技機の「高ベーススペック対応」。
③「製造業者遊技機流通健全化要項」運用の不安。
④改正風営法の施行で「4号営業」に。
について語った。

中でも、③の製造業者遊技機流通健全化要項の項目では、4月1日以降に検定を通過した機種から対応されると言われている「算定書(もしくは計算書)」が点検確認の際に非常にネックとなると説明した。算定書とはホールに出荷された遊技機のベースやスタートが書かれている書類のことを指す。この条件を満たしている遊技機でなければ、メーカーやメーカーから委託を受けた業者が保証書にサインをすることはできない、つまり遊技機の安全を担保できないということになる。また、中古機については算定書という概念自体がないため、メーカーが部品交換に応じられなくなる可能性もあり、現在市場に設置されている大半の遊技機がみなし機となる恐れもあるという。

より詳しい内容が知りたければ、ぜひとも勉強会に参加するべきだ。次回の勉強会開催は4月14日(木)13:30から。毎月第二木曜日に開催される。

写真2は勉強会のテーマを説明する高橋正人氏

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