新卒採用の動向

2020.02.23 / コラム

採用支援㊙ブログより


ここ数年で、新卒採用も難易度が高くなり、新卒採用から中途採用へシフトする企業も増えてきています。

新卒採用は、単に求人サイトで募集するだけではなく、合同説明会の実施など、求人費用だけではなく、会場費などもかかることから、1名あたりの採用単価が100万円を超えている企業も多く存在しています。

今回は、新卒者の目線から、就職活動で重視していることについて一部事例を紹介したいと思います。

(POINT1) 転勤の有無
転勤を嫌う若者が増加しており、転勤があるだけで応募を敬遠するケース。企業によっては、地域限定社員や、同一県内の異動のみと対策を打っている。転勤そのものを廃止する企業も増加中です。

(POINT2) 年間休日数
基本的に年間100日未満の企業には応募しない傾向が強い。どこからも内定をもらえない場合に、あきらめて応募する若者が目立つ。年間120日以上の休日がある企業を検索して応募する傾向。

(カレンダーの土日祝日の年間総数が120日程度)

特にサービス業界では年間休日数が70日~100日未満が多く苦戦を強いられている。

(POINT3) ミスマッチ
将来の幹部候補として採用したい企業と、出世意欲のない求職者。

直近の新卒就活生アンケート結果によると、出世意欲がある若者が約15%と出ており、マイペースでのんびり働きたい方が増加している。「幹部=残業」 のイメージとなっているようです。求人募集原稿から 「幹部候補生」 という記載が減ってきています。

(POINT4) 接客離れ
接客業というだけで応募を敬遠する若者が増加。クレーム対応によるトラブルなど、頻繁にニュースに出ており、できるだけ接客業はしたくないという若者が増えています。接客業においては、他業界よりも新卒採用が難しく、他に何らかの魅力がないと応募ゼロの可能性もある。

(POINT5) 内定までの道のり
内定までに日数を要する企業は敬遠されがちです。

特に敬遠される企業は、「応募 ⇒ 書類選考 ⇒ 筆記試験 ⇒ 一次面接 ⇒ 二次面接 ⇒ 役員面接 ⇒ 内定」 のように、内定までに日数がかかる企業は人気がありません。

(例外:人気職種を除く)

逆に応募されやすい企業は、「面接1回のみ」 となっています。

(POINT6) 残業の有無
給与記載にいて、「固定残業代含む」 という記載は、ブラック企業とイメージする若者も多い。応募される残業時間の範囲は、「月10時間以下」 が人気となっています。

(POINT7) 福利厚生不足
福利厚生欄に、社会保険・健康保険・雇用保険の記載しかない企業。この会社で働きたいと思わせられるものがないと、若者の採用は特に難しい。

いかがでしたか?最近では、働き方改革という言葉をよく耳にしますが、ニュースに出ている程度の働き方改革では、採用問題は解決できません。少なくとも、その一歩以上先を常にやっていなかければ、欲しい人材の採用はできないため、この会社で働きたいと思ってもらえる何かを考えて作ることが最も重要だと言えます。









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