新入社員をモヤつかせる言葉にご注意

2019.06.10 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第94回「先輩がかけないべき言葉、かけるべき言葉」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。

Q、この春入社したばかりの新入社員が最近休みがちで、このまま辞めてしまうんじゃないかと心配です。私の指導が悪かったのでしょうか…。どんなフォローをすれば良いでしょう?(管理職・30代・男性)

A、入社後、約2カ月ですね。新入社員に対する職場の空気感はどんな感じですか?

新入社員は何もできなくてあたりまえ。まだ2カ月なので、やっと社会人というものに少しは慣れてきた頃かと思います。とはいえ仕事に関してはまだまだ要領を得ていない時期。にもかかわらず、叱責しすぎていたり、アドバイスやフォローが不十分だったりしていないでしょうか?

先日、ソニー生命さんが「社会人1年目と2年目の意識調査2019」の調査結果を発表しました。

その質問項目の中で、「先輩社会人に言われたら、やる気が奪われてしまうセリフ」というものがあります。トップ3は以下のようになっています。
1 位「この仕事向いてないんじゃない?」(31.0%)
2 位「やる気ある?」(25.5%)
3 位「ゆとり世代だなぁ」(23.7%)
意欲を認めてもらえなかったり、世代でひとくくりにされるなど、正当に評価してもらえないと感じる言葉でモチベーションが下がってしまう人が多いようです。

では逆に、落ち込んでいるとき(仕事上で失敗したときなど)に、先輩社会人に言われたらやる気に火がつくセリフはどうでしょうか。
1位「君がいて助かった、ありがとう」(43.0%)
2位「本当によく頑張った」(30.7%)
3 位「何でも相談してね」(25.8%)
自分自身を認めてもらえること、自分の働きぶりを認めてもらえること、などによってモチベーションが上がるのはどの世代でも同じことが言えそうです。

また、今回の調査によると入社後5年以内に辞めたいと思っている社会人1年生が約5 割、2年生が約7 割にも上っています。これは3月下旬の調査ですので、ここでいう1 年生は、入社する前から早期の転職を考えていることになります。

仕事の面白さや、やりがいがわかってくるのは、もう少し先。そしてそれらがわかるようになるまでには、上司や先輩のサポートが必要不可欠です。上司や先輩の何気ない言葉は、仕事をしていく上で毒にも薬にもなります。

まずは上司や先輩の皆様が本人のやる気を削ぐような言葉を言ってしまっていないか。世代でひとくくりにするのではなく、きちんと一人ひとりを見ているか。注意して見てみてください。

その上で、本人の頑張りを認めてあげること。そして、何か悩みやモヤモヤがありそうなら吐き出せる場を作ってみましょう。そこで本音が聴ければ、今後の接し方も変えていけるかもしれませんよ。

【調査概要】
調査タイトル:社会人1年目と2年目の意識調査2019
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする2019年春(4月)から働き始める社会人1年生、または、就職してから1年が経つ社会人2年生で20~29歳の男女
調査期間:2019年3月15日~3月22日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から社会人1年目と2年目を均等に抽出)
(内訳)
2019年春から働き始める社会人1年生500名(男性250名・女性250名)
就職してから1年経つ社会人2年生500名(男性250名・女性250名)
調査協力会社:ネットエイジア株式会社

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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