新人の残念な離職を防ぐためのアイスブレイクゲーム

2019.09.21 / コラム

9月13日、大阪市の難波御堂筋ホールでシナジーアークとパチンコ日報の共催による第2回目のワークショップ&セミナー「残念な離職を目指す取り組み」が開催された。その模様を再録する。

第一部はシナジーアークの蔀晋輔代表取締役が、社内でできる「新人の離職を防ぐ入社時研修と取り組み」と題してワークショップを行った。5つのチームに分かれ、全員が初対面で自己紹介をするアイスブレイクから始まった。

蔀代表のマンダラート


まず、「自分マンダラート」を作成する。9つのマトリックスの中心に自分の名前を書き、残りのマスに人柄が出るように自分が好きなこと、嫌いなことなどを書いていく。これをもとに1分間で自己紹介し、後はメンバーからの質問を受ける。キーワードが同じことなどもあるとこれでぐっと距離が縮まる。初対面同士が一気に打ち解ける。まさにアイスブレイクである。

マンダラートを使って自己紹介


全員の自己紹介が終わり、それぞれの人柄が分かってきたところで、リーダーを決める。

続いて、価値観の違いをシェアするための以下のようなお題目が与えられ、それについて議論を重ねリーダーがそれぞれいの意見を取りまとめる。

・山と海のどっちが好きか?
・うどんとラーメンどっちが好きか?
・過去と未来行きたいのはどっち?
・サッカーと野球どっちが好きか?
・おカネと健康どっちが大事?

テーマは非常に身近なもので議論が活発化する。これは価値観の違いをシェアすることが目的で、さらにお互いの距離感が縮まって行く。

文字並べゲームでは20に分かれた単語を一つの正しい文章に作り上げていく。このころにはチームワークも生まれ始め、早いチームだと1分で文章を完成させ、遅いチームだと5分かかった。

文字並べゲームの一コマ


ワードゲームでは例えばパチンコと言うキーワードをもとに、それぞれが思いつく言葉を1分で書き上げ、全員が同じワードがあれば1点。なければ0点。このゲームも価値観の違いが如実に表れるが、全員の価値観が一致することの方が難しい、という体験をゲームを通じて学ぶ。

「新人がすぐに辞める理由は、疎外感を感じた時。人は承認欲求がある中、この店にいていいのかな? この店に必要とされているのかな? 歓迎されていないのかな? ここの人とは気が合いそうもないから、別のところを探そうということになります。新人が入った時は、ゲーム感覚で新人との価値観の共有のために使って欲しい。一つのことを共同ですることは新人にとっては嬉しいものです」(蔀代表)と話す。

この第一講座を受けた参加者の声を紹介しよう。

・ワークを通して離職を減らす仕組みが参考になった。

・チームビルディングによるお互いの印象、意見のちがい。

・様々なアイスブレイクがあり、今後取り入れていこうと思う。

・アイスブレイク体験が参考になった。

・チーム別のグループワーク、アイスブレイク。

・アイスブレイク、グループワーク全般。

・アイスブレイクにて、価値観のちがいを共有すること。

・一部では自己PR、どちらかを選択しての意見交換に、チームの方々の性格などがよく把握することができました。

・アイスブレイク方法、様々な方の意見、取り組みが聞けたこと。

参加者自身が新入社員になったつもりで体験しており、アイスブレイク効果を高く評価する意見が多かった。新入社員との距離がぐっと縮まることを実感した。何でも相談できる関係性も生まれてくることで離職防止にもつながる。









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