2025.08.15/ホール
投身自殺寸前の女性を救った玉屋唐津店の豊田さんに感謝状
2016.07.21 / ホール6月21日、投身自殺寸前の女性(34)を迅速かつ的確な対応で人命救助したとして、「玉屋大橋店」(福岡市)次長の豊田拓さん(30)が佐賀県唐津署から感謝状を授与された。同店を運営する株式会社玉屋(山喜多映一代表取締役社長。本社・福岡市)は福岡、佐賀両県でパチンコホールを16店舗展開している。
事件と救助の経緯は、5月16日午後8時ごろ、「玉屋唐津店」(唐津市)裏の店から「お宅の屋上から女性が飛び降りようとしている」と通報を受け、当時同店の副店長だった豊田拓さん(30)が屋上に駆けつけ、女性に話しかけたが返事がないため、警察に通報。同時に自ら身を呈して、女性を救助した。
豊田さんが振り返る。「フェンス脇に脱いである女性の靴の中に遺書らしき紙が見えました。警察を待つ間、女性は嗚咽しながら『死ぬ、死ぬ』と口走っていました。私は話しかけながら、フェンスに沿ってじりじりと5メートル近くにまで詰めました。女性が今にも飛び降りそうだったので、意を決して彼女の後ろから腰を抱え込み、フェンスから引きずり下ろしました。無我夢中でした」
女性はその後落ち着きを取り戻し、同日の閉店間際に唐津店を訪れて、「ありがとうございました。今は落ち着いています。自責の念を強く感じています。二度とあんなことは繰り返しません」と謝罪して帰ったという。なお、女性は遊技客ではなかったが、唐津店の近所に住んでいた。
写真1 原田昌明唐津署長(右)から感謝状を授与される豊田さん
写真2 感謝状を持つ豊田さん