必見!高齢者の転職はこうして成功する/パック・エックス

2016.10.03 / 連載

[連載第27回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
諦めない転職

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のためになる話をしていきたいと思います。

「転職するなら20代のうちに」「35歳が転職の最終列車」などといった表現があるように、転職にも適齢期があります。パチンコ業界も世間一般と同じで、20代~30代前半の方は比較的優位な立場にあるわけですね。もちろんその方のキャリアや知識、技術、人間性などが選考の肝となるので、30代を過ぎると転職できないという訳ではありません。……が、年齢を重ねるほど組織図やポストなどの兼ね合いから受け入れはシビアになる傾向にあります。

今回は50歳という年齢的なハンデを感じさせず、転職成功されたモリさん(仮名)の事例を元にポイントを紐解いていきます。

モリさんは、高校卒業後に社会人になってから経歴すべてがパチンコ業界の人物です。店長やエリア長、営業本部で活躍されてきました。全国規模の大手法人で運営管理をしてきた経験もありますし、経営難にあえぐ小規模法人の立て直し、はたまた駅前店、郊外店などなど、あらゆる店舗規模、立地環境で実績をあげてきた文字通り百戦錬磨の経験豊富な方です。

各法人からの評価は「ノウハウが豊富」「出来た・出来る人」「今の社員にはない信念をお持ちの方」などいずれも高評価。それでも「内定」をなかなか得られませんでした。経験値、スキル、人物性どれをとっても申し分ないモリさんの転職活動は長期に及ぶことになります。


【高い評価に関わらず不採用になる】


ある法人の採用担当から聞いたのですが、「いかに経験豊富でも、部長などの事業責任者の年齢よりも高いのでマネジメントが難しい、コントロールしきれない」という判断が下され不採用。このようなケースがほとんどでした。

モリさんに限らず、経験豊富な方の転職の場合
◯採用企業の課題と求職者の経験値・ノウハウが合致するかどうか
◯採用企業の価値観と方向性へ共感できるか

この2点は非常に重要で必須項目ともいえますが、最終的に内定を得るうえでポイントとなるのは求人票・募集要項などの表面では見えないところにある場合もあります。それは、採用企業の「組織内事情」です。

内定が出なかった時に、「あと〇歳若かったら是非一緒に仕事がしたかった」というようなフィードバックをいただくことがあります。将来を見据えた組織をつくっていく上で「社員年齢のバランス」は重要です。年齢が高い方は、有能であるほど非常に悩ましいというのが採用企業側の本音なのです。こうした事情を覆すほどの「必要性」に迫られると、採用も現実味を帯びてくるのですが、この「必要性」という言葉を別の言葉で表現すると「タイミング」という言葉がしっくりきます。

モリさんは「タイミング」よく新規出店を控えるB社へ転職することができました。提示された年俸額は1000万円。しかし、実はB社からオーダーされていた募集要項とモリさんの条件は合っていませんでした。


【募集要項に合わないモリさんを採用したB社の事情】

理由は極めて単純明快で「グランドオープンのトータルコーディネートを任せようとしていた事業部長が退職間近である」という背景でした。

タイミングというのは、こちらの都合でどうこう出来ることではありませんが、逆にいえば数を打てば「このようなタイミングと遭遇できる」ということになります。これはアドバイザーである我々の土俵ともいえますね。表現は乱暴かもしれませんが、求人の有無、募集要項に関係なくどんどん提案していきます。そしてポイントはモリさんの積極性。オファーのあった法人は片っ端から話を聞く姿勢を持っていた、結果でもあるのです。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

キャリア相談件数50,000人、転職支援数30,000人の実績を誇るパチンコ業界に特化した業界随一の転職支援企業。有名法人や地域に根付いた地元有力企業など、常に1000件以上の求人が寄せられているサイト「パチンコキャリア転職」を運営している。20年以上の歴史があり、業界に精通したキャリアアドバイザー20名以上。全国47都道府県すべての地域で相談に対応する。

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