展示会ついでに寄ってみたい東上野グルメ第8回井泉

2014.06.20 / 連載

老舗のとんかつとカツサンドでお腹いっぱい

読者の皆様日々の業務お疲れ様です。ジメジメした気候で、梅雨本番ですが、食欲は衰えていませんか? 食べた後にすぐ眠くなってしまい、業務に支障が出ている旧ペコペコ侍です。今回もよろしくお願いします。「展示会ついでに寄ってみたい東上野 グルメ」第8回は「お箸できれるやわらかいとんかつ」がキャッチコピーの老舗とんかつ屋「井泉(イセン) 本店」を紹介します。

創業昭和5年の歴史のある同店。当時はお座敷洋食の店として愛されていたそうです。下谷花柳界の面影を残す店の造りを気に入った映画監督の川島雄三が映画「とんかつ一代」(主演・森繁久彌)の舞台にしたそうです。詳しくは同店の公式サイトをご覧ください。

そんな同店は、当然「とんかつ」がメイン料理で、ヒレかつ定食(1850円)、ロース定食(1350円)、盛り合わせ定食(一口かつ、海老フライ、海老コロッケ、ほたて)(1950円)など、定食を中心に丼物や単品料理を楽しむことができます。そして、忘れてはいけないのが「カツサンド」です。創業当時、同店がある場所は「同朋町」と言われて、下谷花柳界の中心でした。来店するお客さまには芸者の人たちが多く、口紅がとれないように、口元があまり汚れないようにと気軽に食べられる小さいサイズのカツサンドが誕生したそうです。

ということで、今回は特ロース(1700円)と食事セット(ご飯、豚汁、お新香)(600円)とカツサンド9切れ入り(1350円)を注文することにしました。

お昼時を外して行ったにも関わらず店内は、ほぼ満席。注文から待つこと15分で特ロースと食事セットが運ばれてきました。箸で切れるというのを楽しみにしていたのですが、運ばれてきた時点ですでに切られています。ちょっと残念…。さっそく一口食べてみます。衣が厚めなのが特徴的で、お肉は大変やわらかくとてもジューシーです。ソースは自家製ということで、ちょっと辛めの薄いタイプ。良い感じです。自分はロース派なのですが、隣で食べていた方のヒレカツも大変やわらかそうでした。キャベツとご飯はおかわり自由なのも高評価です。続いてカツサンドを…。と思ったのですが、カツサンドはお持ち帰り可能とのことなので、会社に持って帰ってから食べることにしました。

駅弁のように四角い箱に梱包されたカツサンド。確かに一つひとつのサイズは小さめでした。ソースはちょっと甘めでしょうか。店舗のソースとは味が違うような気がします。お肉はお店のとんかつ同様にやわらかくて美味しいです。9切れ入りですが、一口サイズなので、重たく感じることもありません。とんかつ定食を食べた後でも気軽に食べられます。

上野からはちょっと遠い「井泉 本店」ですが、歴史を感じさせる建物と店内は雰囲気も良くとんかつは絶品です。映画の舞台にもなっているお店なので、話のネタに行ってみても良いかもしれません。とんかつ好きならば、一度は足を運んではいかがでしょうか。

「井泉 本店」の場所はコチラ

文責:旧ペコペコ侍

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