【金曜】東上野グルメ ホルモンと塾の思い出

2015.07.24 / 連載

復活! 東上野グルメ第32回 西日暮里ホルモン

おはようございます。辛口コメントが信条の編集部黒幕でございます。朝から異常な暑さでございます。こんなに暑いとキ○ガイも活動を活発化させるようで、電車に乗っていると頻繁というほどではないのですが、何度か奇声を上げている方、女性に絡んでいる方を見かけます。キ○ガイは接触した人間に不幸しかもたらしませんので、見かけた方はすみやかに離れたほうがいいと思います。

さて、そんな暑さを吹っ飛ばそうと先日訪れたのが西日暮里でございます。小社の大幹部に「いい企画を考えたいです。それについては編集部で打ち合わせが必要です。面白い企画は居酒屋で産まれると聞きました。なのでお金ください」と言ったところ、大幹部のブ厚い財布から2万円が出てきたのでございます。で「ごっつあんです」と、本当は浅草の「本とさや」に行こうと思ったのですが人気で予約がとれず、仕方なく「西日暮里ホルモン」へ行ったのでございました。

一皿300円〜500円の低価格さに最初はそれほど期待しておりませんでしたが、「タン塩」(580円)、「ギャラ」(580円)、壷に入った「ハラミ一本焼き」(880円)などなど出てくる肉のレベルがそこそこ高いのでございます。もちろん、お茶の水の名店「マルタケ」や「叙々苑」などに比べると色あせてしまいますが、コストパフォーマンスで言えばアリアリなのでございます。

ビールもすすむ、レモンサワーもすすむ。ホルモン系は脂身が多く、米との相性も抜群なのでございます。辛口が信条なのに、何もクサする部分がない・・・かと思っていたのですが、場所が問題でございます。

荒川区西日暮里。うだつの上がらぬ中学3年生の頃、偏差値50前後をウロウロし成績もオール3程度のまさに凡夫だった時代に、ムリヤリ両親に塾に入らされたのですが、その場所が西日暮里駅横の桐杏学園だったのでございます。当時は連立法的式のたすきがけさえできないアホだったので、1カ月ほどで行かなくなり、2カ月目にはサボりがバレて、「こいつは強制するしかない」と最終的に西日暮里からちょっと離れた、Y義塾という強制監禁塾に入塾させられたわけでございます。16時から塾が始まり、ひたすらテスト→解説を繰り返し、できるまで家に帰れずいつも帰宅は23時頃だったと記憶しております。しかもほぼ毎日。1回でも休むと家に電話、2回目以降は家庭訪問されるクソ塾でございます。「学校の勉強はしなくていい。予習も不要。塾の答案練習をひたすら復習しろ」「お前はそもそも内申点が悪すぎるから国立と都立は無理。試験イッパツの私立しか無理」と言われ続けたのでございます。たしか、夏休み明けには、笑顔をつくれなくなり、冬休み前には笑顔でいる同級生を「なんでお前らこんな時期に笑顔でいられるんだ」と思うようになっていたのでございます。

一歩間違えれば、私もキ○ガイになっていたわけございます。そんな記憶を思い出した、西日暮里ホルモンでございました。

西日暮里ホルモン:3.52

[火~土]
17:00~翌1:00(L.O.24:00)
[日曜日]
17:00~24:00(L.O.23:00)

夜10時以降入店可、日曜営業

文・写真/黒幕

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