学ぶ機会が変わるきっかけになるのです

2019.02.04 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第85回「やる気なし社員はどうして生まれるか?」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。

Q、やる気がない部下に悩まされています。基本的に仕事をしたくない感満載で、業務中のスマホいじりは当たり前。すぐに疲れたと言い、頼んだ仕事も途中で飽きたと言う始末…。メモも取らず、取らせても見返さずに同じことを何回も聞いてきます。もうどうすれば良いかわかりません。(男性・30代・管理職)

A、こ、これは大変そうですね…。入社時に研修などはきちんと行いましたか? 社会人としての心得や仕事の基礎をきちんと教えないまま現場に出ているのであれば「当たり前」の感覚がずれているので軌道修正が難しいかもしれません。

この部下の方が新入社員なのか中途社員なのかアルバイトスタッフなのかにもよりますが、新入社員であれば新入社員研修を実施しているはずなのでこのようなことにはならないかと思います。

こうなる可能性があるのは中途社員やアルバイトスタッフです。ビジネスマナーや社会人基礎、会社のルールなどをきちんと伝える機会を作らないまま実務に入ってしまうと、このような事態が起こる可能性は高くなります。

前職の環境も影響していると考えられるので、まずは入社時に「仕事とは・職場とは」「会社の規定」「社内ルール」「ビジネスマナー」「仕事の流れ」「メモを取る必要性」「癖づけ」「メモの取り方」「報連相の仕方やタイミング」など、組織で働く上で必要不可欠な知識や情報を教えること。

そして、最初に研修を実施したら終わりではなく、定期的に振り返りと新しい知識をインプットできる機会を設けることも必要です。

そうでないと、たとえば会社の有給の仕組みがわからなかったり、本人も無自覚のまま義務と権利の主張バランスが崩れていったりしてしまいます。

そしてできればこういった研修は直の上司ではなく、他部署や社外の方など斜めの関係性の人が講師を務めるのが良いでしょう。

今からでも遅くはありません。次に新しい方が入るタイミングや、同時期に入社したメンバーを集めて一度きちんと研修の機会を設けることをおすすめします。

「社会人としての当たり前」「自社の当たり前」を共有すること。今の「当たり前」の感覚がずれていることを認識させること。それを、対一人ではなく、仲間と一緒に学ぶ機会を作ること。それが、部下の方が変わる「きっかけ」になるかもしれません。

もし4月に新入社員が入るのであれば、ぜひその前に実施してみてくださいね。

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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