女性は本当はできるのに「できない」と思い込む

2019.07.09 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第96回「考えすぎる女性の成功回避」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。

Q、社内の女性プロジェクトが立ち上がったのですが、カウンターや装飾に関してばかりです。この業界での女性の活躍って、この部分だけなのでしょうか? たしかに男性のように遊技機は持てません。数字も苦手かもしれません。同じ分野で、同じように成長していくことはできないのでしょうか?(30代・女性・一般)

A、できます。接客・カウンター・装飾、その部分に対して会社側が女性に期待する気持ちもわかりますが、そこに囚われる必要はありません。

あんなに重い台を、女性一人で持てないのは当然です。それなら二人三人で持てばいいし、お願いすればいい。

「数字が苦手」も思い込みかもしれません。

ある研究では、大学生に数学のテストを行ったところ、テスト用紙に性別を書く欄があるだけで、女子の成績が男子を43%も下回ったといいます。しかし、まったく同じテストを「数学テスト」ではなく、「問題解決テスト」という名称で行ったところ、成績に男女差はみられなくなったと。

また、ある大学の数学の博士過程プログラムでは、急激に難しくなる時期の反応に男女差があるといいます。男子学生たちは「うわ、この過程は難しいな」と反応するのに対し、女子学生たちは「やっぱりこの過程でやっていけるほど私は優秀じゃなかった」という反応を見せると。

このようなことからも、「女性だから数字が苦手」という思い込みや先入観は少なからずあると思います。

本当はできるのに「できない」と思うことを、心理学用語では「成功回避」といいます。周囲に気を使い、遠慮してしまう女性の方が、成功回避をする傾向が強いと言われています。

そして女性は男性よりも「考えすぎる」傾向が強い。生まれつきもしくは社会学的に、人との感情的なつながりに男性よりも大きな比重を置く傾向があります。それは強みでもあり、同時に弱みにもなる。

ですからまずは、「できるようになりたい」という意思表示をすることです。考えすぎずに、言ってみる。それが受け入れられれば、あとは経験するしかありません。

きっとミスをすることもあるでしょう。恥をかいたり、失敗を繰り返すこともあるかもしれません。でも前回の記事でもお伝えした通り、人は誰しも必ずそんな道を通ってきています。だから、怖がらずにチャレンジしてみてほしいのです。

大丈夫です。一人で勇気が出なければ、誰かと一緒でも、みんなと一緒でもいい。一歩踏み出してみましょう。


そして男性上司の皆様。

あなたの部下が一歩踏み出そうとしていたら、それは、ものすごい勇気を出した行動です。即否定なんてしないでください。取り組ませれる状況であれば後押しをする。もしまだ早いのであれば、どのステップをクリアすればそこにチャレンジできるのか、道筋を見せてあげる。ぜひ、振り絞った勇気と彼女たちの可能性を、潰さないであげてくださいね。

 

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

三浦真理恵のモテる処方箋, 株式会社kaika
4年以上

確かに能力の高い女性の方が勤務人数に対して比率が高いかも。

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