奥村遊機の負債71億円超/従業員5月14日に解雇

2015.04.15

4月14日、帝国データバンクによると、奥村遊機の破産総額が71億5400万円であることが分かった。

同記事によると近年はヒット商品に恵まれず売上高が伸び悩んでおり、今年に入ってからも受注に回復が見ら れなかったことから先行きの見通しが立たず、事業継続を断念したとされている。帝国データバンクによると、2014年5月期末時点の負債は約71 億5400万円だが、今後大きく膨らむ見通し。

内部関係者によると「帝国データバンクの情報は1年前のものです。現時点の負債は200億円近いという噂も聞きます。開発戦略と営業戦略が間違っていたということでしょう。正しければ今頃は復活しているわけですし」と言う。

東京・上野にある同社東京営業所では14日夜、関係者があわただしく出入りしている様子が見られた。東北地方の一部ホールには既に同社からFAXで 破産する旨が伝えられている。また同社と取引のある業界関係者の話によると、214名の従業員は5月14日にも解雇される予定で、それまでは自宅待機が伝えられている状況にあるという。同社からは3月15日に「ぱちんこCRアミーゴDEそーる」が全国のホールに納品され、また「南国麻雀」シリーズの最新作が近日中に発表される予定だった。

パチンコメーカーの倒産ではマルホン工業株式会社が、3月12日に名古屋地裁へ民事再生法の適用を申請したばかり。26日付けで再生手続きの開始が決定しており業務も継続しているが、奥村遊機の場合には破産ということで、そのまま廃業する可能性が高い。

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