【速報】ガイアが民事再生を申請　負債総額は約850億円

かつて業界3位、190近い店舗網を誇った全国チェーン・ガイア（株式会社ガイア・東京都中央区日本橋横山町7-18、大山努社長）が、10月30日付で東京地裁へ民事再生法の適用を申請したと帝国データバンクが伝えた。

グループ会社の、株式会社MG、株式会社ガイア・ビルド、株式会社MG建設、株式会社ユナイテッドエージェンシー、株式会社ジャバ、株式会社トポスエンタープライズも同日、民事再生法の適用を申請しており、負債総額はガイア本体だけで約850億円、グループ会社を含めると7社で約1133億円に及ぶ。

2006年に倒産した高山物産株式会社（京都市上京区）の約700億円を大きく上回り、ホール運営企業としては過去最大の倒産となる。

1975年に現在の千葉県花見川区・新検見川駅前で創業。1984年に法人化して以降は千葉県内で店舗網を拡大し、1997年に法人名を株式会社ガイアとしてからは全国へ出店していった。2000年代に出店を加速させ、ダイナム・マルハンに次ぐ業界第3位の店舗数を誇る巨大チェーンへ成長。2006年5月期には5800億円を超える売上を計上していた。

しかし、相次ぐ不祥事や出店攻勢の失敗。既存店の稼働低下や新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経営は悪化。直近では人件費や電気代の高騰、P機やS機への切り替えなどの設備負担も重なり大幅な赤字を計上していた。メインバンクやノンバンクと協議しつつ自主再建を模索したものの、抱えている手形の決裁が困難となり、民事再生法による再建を選ぶ格好となった。

写真はガイア本社（東京都中央区日本橋横山町7-18）