大阪W選は維新の会が完勝/カジノは賛否両論

2015.11.27 / カジノ

11月22日、大阪府知事選と大阪市長選のダブル選挙が投開票され、いずれも大阪維新の会の公認候補が完勝した。府知事には現職だった松井一郎氏が、市長には吉村洋文氏が当選。

当サイトでも既報の通り、大阪維新の会のカジノに懸ける思いは強く、10月10日に公開したマニフェストにも、大阪ベイエリアへの統合型リゾート(IR)を促進するとある。また、11月11日に行われた「大阪ダブル選2015 候補者ネット討論会」でも、吉村氏は大阪を成長させていくためにシンガポール型のIRを誘致すべきだと語っている。

シンガポールのカジノは2005年に合法化が閣議決定され、2大IRの「マリーナ・ベイ・サンズ」「リゾート・ワールド・セントーサ」はいずれも2010年に開業した。2009年までは968万人だった観光客数は2013年までに1550万人に増え、カジノはシンガポールの経済発展に寄与した。

詳しい記者は言う。

「恐らく吉村氏が言うシンガポール型とは、ギャンブル依存症対策についても触れていたところから察するに、国民に対しては入場料を設けて入場規制をかけることだと思います。シンガポールでは100シンガポールドル(約8700円)が必要であり、一般市民にとっては毎日気楽に入れるような金額ではありません。しかし、これだけで大阪への訪日外国人を200万人から650万人に増やそうというのは、絵に描いた餅のような気がします」

カジノで経済振興は果たして実を結ぶのか、動向に注目したい。

写真は夢洲(ゆめしま)のイメージ

カジノ, ダブル選, 大阪