大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「PAミルキーバー」

2018.08.27 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は9月3日導入開始予定「PAミルキーバー」(ニューギン)全国5,000台予定

 「ヴァルヴレイヴ」に続き、設定付きパチンコ第2弾として導入開始!本機は1995年にニューギンより『3回権利物』機としてリリースされた「ミルキーバー」の名を継いだ機種となるのだが、仕様はライト帯のLOOPタイプとなる事からコンテンツとしての要素はミスリードとなる恐れがあるので注意が必要だろう。シリーズでは「CRワイルドミルキー」「CRハイパーミルキー」などもリリースはされているが、本機に至るまでにニューギンのマスコットキャラクターとして育成された“春花すもも”をピックアップしたいというメーカー側の思惑があるのだろうか……。何故オリジナルコンテンツについて、ここまで言及したかというと「ミルキーバー」と「PAミルキーバー」のターゲット層が大きく異なるからである!

勿論スペック的な差も大きいのだが、「ミルキーバー」に至ってはアダルトな演出を含んだ機種であった事に対して、「PAミルキーバー」は他社機で言えば「フィーバーパワフル」に非常に近い作りとなっており、正直にメーカーの思惑通りに事が進むかは……。
だが、設定付きパチンコのサラの新台としては今後の為にも大いに期待したい!

 そんな本機のスペック①1/99.9~⑥1/69.94の設定6段階のLOOP機となっており、機械出率は①約96%~⑥約127%となっている。本機の特徴的な点として、LOOPタイプでありながらいわゆる『突破型』要素もある点だ。確変突入率は40%だが、時短回数は『特図1:30回・特図2:70回』となっているのだ!大当り出玉は『10R:1,020個・5R:500個・3R:300個』となっており、大当り振分は『《特図1》10R:2%・5R:2%・3R:96%』『《特図2》10R:15%・5R:35%・3R:50%』となっている。特図1はほぼ『3R』となり、特図2では3R時の比率が『確変10%・通常40%』と特徴的な出玉振分となっているのだ!

演出面においては、ユーザー任意で『クラシック/マジカル/シンプル』の3つのモードから選択する事が可能となる。本機の特徴的な機械性能を活かす為に、大当り時に確変・通常が分かり難い作りとなっており、LOOP機ならではの通常当りの残念感を軽減する作りとなっているのだ!

本機「PAミルキーバー」の訴求ポイント&注意ポイントは『スペック』『設定付き訴求』となり、新規則機・設定付きパチンコとしての扱い方法となるだろう!
設定付きパチンコという点は本機コンテンツのメインターゲット層となる中高年層へは敬遠される要素となる可能性がある事に加え、設定付きである為に若年層の介入という懸念材料が大きく、自店の客層・ターゲット層によって訴求ポイントを考える必要がある。
後には『海沖縄』の設定付きパチンコなども予定されており、取扱期間不十分の中で幅広いターゲット層のニーズに合った環境提供の必要が出て来ている……。
ただし、本機においては、メーカー側の訴求努力が『攻略雑誌』等でスロットユーザーも巻き込む方向性でされている事もあるので、『パチンコユーザーに設定付きパチンコを慣れて頂く』為の訴求が一番効果的となるのかもしれない!
設定付きパチンコの特徴的な大当り確率の変動は本機のような『突破型』右打ち時の性能に大きな影響を与える事となる。
本機で言えば右打ち時(時短70回)の平均連荘回数は『設定①:約3.37回』に対して『設定⑥:約4.57回』となり、突破率(時短30回)は『設定①:約26.1%』に対して『設定⑥:約35.1%』となるのだ!

先週より、稼働開始した設定付きパチンコ第一弾「ヴァルヴレイヴ」のユーザーレスポンスも良好である事も考慮して、コンテンツ(ユーザー層)に合わせた遊技環境と訴求ポイントを定めて、設定付きパチンコが市民権を得られるように業界努力をする事が将来に繋がる筈である!

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