Cタイムの引き戻し期待度は最大50%へ
いち早く臨んだニューギンの新しい挑戦
遊技機の解釈というのは、時を経て新たな視点が加わって変化していきます。実はパチンコにもその解釈が進み
「スマパチへのLT機能搭載」
「総量解釈の変更」
「Cタイム解釈に幅を持たせる」
という変化が起こせるようになっています。
機を見るに敏。この変化にいち早く呼応したのがニューギンです。多くの方がご存知のように「e花の慶次~傾奇一転」は今回の解釈を踏まえて初登場する、スマパチLT搭載機となっています。期待する法人も数多く2万台を販売しています。「花の慶次」というシリーズへの期待もさることながら、市場で反応の良いLTをすぐさまスマパチに移行したそのチャレンジングな姿勢をホールも買っているということなのでしょう。
そんなニューギンの次なる一手が、6月17日から販売を開始した「~eキョンシー ライトミドル 新CタイムVer.~」(以下略:「eキョンシー」)です。
7月からの新ルールより搭載が可能になったCタイムは、引き戻しの最大期待度が50%となりました。
これがいわば新Cタイムです。「eキョンシー」はその新Cタイムを生かして、通常時からCタイムに突入する、Cタイムを軸とした、今までにないパチンコの遊び方を提案する新機種なのです。
もうCタイムは忌避される存在ではなくなった
パチスロでいうCZ的な遊びへ
ここからは「eキョンシー」のスペックを詳細に見ていきます。
通常時のチャンス確率は1/199となっており、図柄確率は1/319とCタイム確率1/532の合算した数値で、図柄当りか、Cタイムのいずれかが当選する仕様です。RUSHは最大継続率約80%×ALL 10Rで約1100個獲得できます。RUSH転落後も必ずCタイムに突入。ここからさらにRUSH復帰を目指すゲーム性となっています。
「月夜モード」は従来のCタイムと同様に、RUSH終了時やRAMクリア時などに移行するのですが、通常時からでも1/532.85の確率で突入抽選をしていることが最大の特徴です。見た目上でも「夜ステージ」という専用ステージに移行するため、Cタイム中であることが分かるようになっています。いわばパチスロでいうCZ的な遊び方ができるわけです。
今までのCタイムは、
「完全に通常に移行した変動で突入し抽選」
という条件があったため、RAMクリア時や電サポ・RUSH終了時に限定されていました。RAMクリアをしてそのまま営業すると、朝イチカニ歩きが有効となり、プロやハイエナの餌食になってしまうため、それゆえに、「ホールがCタイムを使いたがらない」という現象も起きていました。
この点、本機はRAMクリアをしてもセグや滞在ステージでの判別は不可能。朝一プロやハイエナに食い荒らされる心配がなく、ホール運用もしやすい仕様となっています。
もとを辿ると本機は従来のCタイムで設計していたそうですが、「解釈の幅が広がったぞ!すぐに全体の設計を見直しだ!」と、この期待度まで引き上げたそうです。ニューギンの新しいものに対して即座にチャレンジする姿勢が「e花の慶次LT」と同様に「eキョンシー」にも現れたということですね。
「待ち」のパチンコに一石投じるCタイム
その着眼点と開発姿勢は間違っていると思いますか?
どんな機種でも言えることですが、基本的に大当りを目指すまでの通常時というのは「待ち」のゲーム性だったわけです。「eキョンシー」に搭載された新Cタイムは、そこに一石を投じることになります。図柄大当りから伸びていくのか、Cタイム経由で伸ばしていくのか、出玉獲得に至るまでのルートが増えることになるのです。
これはパチンコの新しい可能性といってもいいのではないでしょうか。RUSHが終わった後だけでなく、通常時や初当り時後にもCタイムに当選する可能性があり、RUSHへのチャンスが至る所に点在しているため、大当り後の遊技を継続させるモチベーション維持の役割も持ち合わせています。
大当りをしたもののRUSHに入らなかった時の遊技体験は、いわば0か100の世界です。その世界に「RUSHには入らなかったけど、新Cタイムには入れることができた」という50の価値観を提供することになると言えます。
ここに目をつけてすぐに機種をリリースしてきたニューギンからの挑戦状。その着眼点とその開発姿勢は、間違っていると思いますか。
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