売春摘発でスタンレー・ホーの甥を逮捕

2015.01.15 / カジノ

1月10日、マカオ治安警察はホテル内で違法売春に関わったと見られる100名の男女を逮捕した。

香港紙「サウスチャイナモーニングポスト」によると、逮捕者のなかにはマカオのカジノ王、スタンレー・ホーの甥、アラン・ホーも含まれており、そのほか売春を行ったとみられる女性96名や管理役のホテル従業員5名の計102名を拘束。売春組織の摘発としては、1999年のマカオの中国返還後、最大規模のものとなった。

警察当局の発表では、売春行為はホテルの客室100部屋を使って行われ、年間で約60億円の利益を得ていた。ホテル名は公表されていないが、逮捕者にホー氏の一族が含まれていることから、「リスボアホテル」が摘発現場だと見られる。売春を行ったとされる96名の女性たちは、ホテルロビー付近を歩き回って客引きを行うことから「回遊魚」と呼ばれ観光客の間で有名だった。ほとんどが不法滞在の中国本土出身者で、そのうち10名は偽造IDを所持。一回あたり1,500~5,000香港ドル(約2.3万~7.6万円)で性的サービスを提供していた。女性たちは、売春を行うために組織に対して「登録料」約30万円を支払い、その後ひと月ごとに約15万円を「保護料」として支払っていたという。

売春組織の頭目とされるホー氏の甥アラン・ホー(68)は、マカオ最大のカジノ企業SJMホールディングスの「リスボアホテル」で役員として名を連ねており、マカオの旅行代理店協会の会長やホテル経営者協会の副会長なども務める人物。SJMホールディングスは、今のところアラン氏の逮捕に関するコメントを控えている。


※画像は摘発現場と見られる「リスボアホテル」

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