国内企業:パナソニック IR事業推進本部(7月1日付)大阪狙う海外IR業者に提案開始

2019.07.12 / カジノ
2019-07-12

【国内ニュース】

IR整備法が成立(2018年7月20日)し、公布(7月27日)された。日本企業は、事業関与の仕方、ターゲット・エリアを定める必要がある。

事業関与は、主に、IR事業主体(コンソーシアム)へのエクイティ参画、IR事業主体からの業務受注、に大別されよう。
IR事業主体(コンソーシアム)は、地域企業、都市開発企業、海外IRオペレーターなどで形成へ。

ターゲット・エリアについては、IR上限数「3」を前提に、自らが強みを持ち得るエリアを抽出することが肝要。

2019年後半、IR誘致を申請する自治体(都道府県 or 政令指定市)は、実施方針を策定し、IR事業主体を選定へ。

パナソニック

パナソニック IR事業推進本部(7月1日付) 大阪府市狙う海外IR事業者に提案開始

・7月1日、パナソニックは、「MICE事業推進本部」を「統合型リゾート(IR)事業推進本部」に改称
・IR事業推進本部長の井戸正弘氏(執行役員, 東京オリンピックパラリンピック推進本部長を兼任)は、メディア対応を積極化
・ポイントは、
– IR事業推進本部は約30人体制で提案開始
– 大阪府市のIRに取り組む、海外IR事業者をターゲット
– 製品販売でなく、運用請負型サービスを目指す。サービス内容は、多言語翻訳、空間演出、セキュリティなど
・同社が、大阪府市の事業者選定コンペに対し、特定事業者とコンソーシアム組成(エクイティ)するか、全方位でサービス計画を供給するか不明
・6月4日、大阪府市IR推進局は、「(仮称)大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業の事業コンセプト募集」(Request for Concept, RFC)」の参加登録結果を公表。参加登録者数は以下7者(五十音順)
– ウィン・リゾーツ・リミテッド
– MGMリゾーツ・インターナショナル/オリックス株式会社
– ゲンティン・シンガポール・リミテッド
– メルコリゾーツ&エンターテインメント リミテッド
– ラスベガス・サンズ・コーポレーション
– 2者は名称非公表を希望

パナソニック 組織変更 7月1日にIR事業推進本部を設置~MICEから改称,範囲拡大

・5月31日、パナソニックは、組織変更・人事異動などを発表
・7月1日付で「MICE事業推進本部」を「統合型リゾート事業推進本部」に改称。IR全体への事業範囲拡大を狙う
・IR事業推進本部長は、井戸正弘氏(執行役員)東京オリンピックパラリンピック推進本部長も兼任

パナソニック 津賀社長 夢洲万博IRゾーン方針 持続的なスマートタウン, モビリティ展開狙う

・2019年3月上旬、パナソニックの津賀一宏・社長は、共同通信のインタビューに対応し、万博IRへの対応方針を説明
・同社は、万博において、単独パビリオンは想定せず、他社との連携で出店を目指す考え。同社は、1970年万博で「松下館」を設営した
・関西の主要企業として初めて万博対応方針を打ち出した。関西他社に影響を与える可能性
・同社は、夢洲において、万博時の一過性でなく、レガシー持続的な事業展開を狙う
・狙いは、万博&IRゾーンにおける、スマートタウン、モビリティの展開

パナソニック CESラウンドテーブル エンターテインメント、「IR/MICE」は重点分野

・2017年1月、CES 2017が開催された。CESは、民生機器テクノロジー産業の世界最大規模のイベント。開催場所は、米国ネバダ州ラスベガス市であり、公営のコンベンション施設に加え、複数のIR事業者の施設群が利用される
・社内カンパニー「コネクティッドソリューションズ社」がメディア・ラウンドテーブルを開催。以下、IR関連の発言ポイント
– エンターテインメントにおいて「IR/MICE」は4つの注力分野の一つ
– エンターテインメント領域は、大きく4分野。「IR/MICE」「スタジアム」「テーマパーク」「メディア」
– 「IR/MICE」などでは、音と光の総合演出に注力を入れる。開発・製造・販売の一体運営

パナソニックAVCネットワークス IRは注力事業分野 最先端の演出・セキュリティを供給へ

<2016年8月>
・パナソニックAVCネットワークス社は、公共/企業向けのAVおよびICT技術をベースとした製品およびソリューションの提供を担う
・パナソニック全体では、2018年に売上高10兆円規模を目指すが、このうち、パナソニックAVCネットワークス社は1.25兆円を達成する計画
・エンタテインメントでは、「スタジアム」「テーマパーク」「IR/MICE」の3つの市場に注力
・パナソニックAVCネットワークス社のIR向けのサービスは、演出(映像、音響、照明、サイネージなど)、セキュリティなどの機材およびソリューション
・それらは、IR施設の集客力向上、客単価向上、来場者の満足度向上、体験価値の最大化につながる。
・同社は、大阪市および全国各地のIRイベントやコミュニティに参加し、情報収集およびネットワーキングを進めてきた
 

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