国内企業:バンダイナムコAM マカオ半島IR施設にてVR開業 Macau Legend Dev.運営

2019.12.30 / カジノ
2019-12-30

【国内ニュース】

IR整備法が成立(2018年7月20日)し、公布(7月27日)された。日本企業は、事業関与の仕方、ターゲット・エリアを定める必要がある。

事業関与は、IR事業主体(コンソーシアム)へのエクイティ参画、IR事業主体からの業務受注、に大別されよう。

IR事業主体(コンソーシアム)は、地域企業、都市開発企業、海外IRオペレーターなどで形成へ。

ターゲット・エリアについては、IR上限数「3」を前提に、自らが強みを持ち得るエリアを抽出することが肝要。

2019年後半、IR誘致を申請する自治体(都道府県 or 政令指定市)は、実施方針を策定し、IR事業主体を選定へ。

バンダイナムコ・グループ

バンダイナムコAM マカオ半島IR施設「Macau Fisherman’s Wharf」にてVR開業

・12月18日、バンダイナムコアミューズメントは、マカオのIR施設にてVR事業を開始
・IR施設は「Macau Fisherman’s Wharf(マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ)」。VR施設名は「VR ZONE MACAU」(約930㎡)
・バンダイナムコアミューズメントとIR運営会社は、2019年5月にVRコンテンツ独占供給事業提携を締結。IR運営会社がVR施設を運営し、バンダイナムコアミューズメントはアクティビティの企画、開発、運営ノウハウの提供
・バンダイナムコアミューズメントは、VR体験施設を、国内23ヵ所、海外8ヵ所で展開

<Macau Fisherman’s Wharf(マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ)の概要>
・IR運営会社は「Macau Fisherman’s Wharf International Investment」。Macau Legend Developmentのグループ会社
・施設概要:土地面積13.3ha。マカオフェリーターミナルから5分。マカオ半島では最大級のIR施設。ヨーロッパをテーマとする建築デザイン、カジノ、MICE、3つのホテルなどを含む
<Macau Legend Developmentの概要>
・マカオのサテライトカジノ事業者。SJM Holdingsのライセンスを活用
・IR施設Macau Fisherman’s Wharf International Investmentを運営
・カジノは、Landmark Casino(The Landmark Macau内), Babylon CasinoおよびLegend Palace Casino(Macau Fisherman’s Wharf内)

「鉄拳」キャラクターのスロット LT Game Japanと共同~アジアで販売へ

・11月12日、バンダイナムコアミューズメントは、格闘ゲーム「鉄拳」キャラクターを活用したスロットマシン「TEKKEN VIDEO SLOT」を発表
・ピクセルカンパニーズ傘下LT Game Japan(LTJ)と共同。LTJが開発・製造したゲーム機に「鉄拳」を使用するライセンス契約
・2019年3月の販売予定。ベトナム、シンガポール、マレーシア、フィリピンの計5カ国・地域のカジノ施設に設置予定。アジア以外での展開は予定せず
・11月13日からマカオで開催される「MGSエンターテイメントショー2018」で発表
・バンダイナムコは、2016年9月に豪Ainsworthと業務提携。主なターゲット地域は、主要市場である北米、オーストラリア。「パックマン」のゲーム機を北中南米やオーストラリアで販売中

Melco Resorts フィリピン バンダイナムコAMがVR開発~日本企業との協業実績重視

2018年10月29日、Melco Resorts & Entertainmentは、フィリピンのマニラ首都圏のIR施設「シティ・オブ・ドリームス マニラ」(運営会社:Melco Resorts & Entertainment (Philippines))において、エンターテインメント施設「ザ・ガレージ」をオープンさせたと発表(開業は10月14日)。

「ザ・ガレージ」は、VR ZONEとフードパークを融合させた施設。VR ZONEのバーチャルリアリティ開発は、バンダイナムコアミューズメントが担当した。

バンダイナムコアミューズメントは、バンダイナムコグループのアミューズメント機器事業部門。

バンダイナムコアミューズメント プロダクトビジネスカンパニーゼネラルマネージャー 柳下邦久氏のコメント。

「バンダイナムコアミューズメントは、ラグジュアリーな統合型リゾートであるシティ・オブ・ドリームス マニラとパートナーシップを結び、東南アジア初となるVRの素晴らしいエンターテインメント施設を具現化できたことを大変光栄に思います。日本から離れたマニラにおいて独自のVRシステムを構築し、五感のすべてを刺激する体験を、フィリピンの方々ならびに海外からのお客様に提供できることを嬉しく思います」

Melco Resorts & Entertainmentは、日本参入営業で、日本企業との協業実績をアピールする方針とみられる。
日本への参入を目指す海外IR事業者は、各社とも、日本の産学官との協業実績を重視する方針。

Melco Resorts フィリピン バンダイナムコAMがVR開発~日本企業との協業実績重視

バンダイナムコ・エンターテインメント ゲーミング機器市場へ参入 ~ 豪Ainsworthと業務提携

2016年9月28日、バンダイナムコエンターテインメント(同社)は、オーストラリアを本拠とするゲーミング製品開発会社「アインズワースゲームテクノロジー」(Ainsworth Game Technology Limited)と業務提携を行い、カジノ向けゲーミング機器(スロットマシンなど)を共同で開発することを決定したと発表。

現時点では、稼働時期は未定。

同社は、強みであるキャラクターなどIP(知的財産)、エンタテインメントのノウハウを活用し、筐体のグラフィック、サウンド、演出などソフト面を手掛ける。一方、アインズワースゲームテクノロジーは、筐体開発・製造・販売を行う。

主なターゲット地域は、主要市場である北米、オーストラリア。

これまで日本企業としてスロットマシン事業に参入したのは、コナミ、ユニバーサルエンターテインメント、セガサミーHDなど。

<アインズワースゲームテクノロジー(Ainsworth Game Technology)の概要>
・オーストラリアに本社を置く、中堅のスロットマシンなどの機器メーカー
・2016年に入り、オーストリアの大手ゲーミング機器メーカーNovomatic AGが筆頭株主となった(52.2%を取得)
・主に、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、ヨーロッパ向けに販売
・オーストラリア証券取引所に上場 時価総額:AUD747mn(約580億円)
・2016年6月期1H(2015年7-12月)業績
– 売上高AUD142mn、YoY27%増、EBITDAはAUD54mn、YoY7%増、当期利益AUD33mn、YoY4%減

バンダイナムコ・エンターテインメント ゲーミング機器市場へ参入~豪Ainsworthと業務提携
 

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