労務管理をテーマにセミナー/エンビズ総研

2014.10.30 / ホール

10月28日、株式会社エンタテエインメントビジネス総合研究所(藤田宏社長/エンビズ総研)は同社の会員制情報サービス「Aclub」の会員企業を対象とした月例セミナーを開催した。

今回のセミナーテーマは「労務管理」。主題に「ハラスメント時代のヒト問題を斬る!」として、同社人材コンサルタントの西岡隆氏と株式会社WISE SHINEの大津直高社長が講師を務めた。

はじめに西岡氏より、エンビズ総研が今春に実施した新卒採用や離職率に関するアンケート調査結果の一部を交えながら、ホール企業への定着率の問題についての考察があった。この中で西岡氏は定着率が低い組織では、中間管理職、幹部社員の習熟度不足による機能不全を起こしやすいとして、離職防止のために「具体的かつ合理的な体制づくり」「段階に応じた教育機会の提供」「安心できる職場環境の整備」をキーポイントに挙げ、人材力の強化に取り組むよう促した。

一方、労務問題を専門に扱う大津社長からは改正パートタイム労働法の概要とその対応が述べられたほか、パワハラ・セクハラ問題では、当事者間の問題に止まらず企業が賠償を被るケースもあるとして「報告であがってくるトラブルは少ないものと考えるべき」と述べ、内部通報の仕組みを如何に作るのかが課題だと話した。その上で、前段の労務問題では雇用形態毎の労働契約書や労務規定を整備する重要性を説き、ハラスメント問題では大津社長が取引先企業と実際に取り組んでいる方法を紹介した。

 

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