全日本社会貢献団体機構、大分で社会貢献フォーラムを開催

2019.12.10 / 組合・行政

全日本社会貢献団体機構は8日、大分県大分市のコンパルホールにおいて社会貢献フォーラムin大分を開催。約300名が集まった。

全日本社会貢献団体機構、大分合同新聞社、全国地方新聞社連合が主催した今回のフォーラムは「地域を繋ぐ防災意識~いま、私たちにできること~」がテーマ。第1部では、気象予報士の天達武史氏が「天気の達人から見た近年の気象災害」を演題に講演した。

フジテレビ系番組「情報プレゼンターとくダネ!」の気象キャスターとしてお馴染みの天達氏は、「防災の3K」(気づく、考える、行動する)を訴え、この中で「行動する」が最も重要との考えを述べた。また、同氏はファミリーレストラン「デニーズ葉山森戸店」での勤務時代、食材の仕入れを担当していた事がきっかけで気象予報士を目指したというエピソードを披露。眺望の良さが評判で海のすぐそばの店舗だったため、天候の良し悪しで客数が3倍以上違い、仕入れ発注で苦労した事から、自ら天気を予想しようと受験。しかし予報士試験は合格率4%と非常に難易度が高く、7度目の受験で合格(2002年)したという。

第2部は天達氏に加え、大分県遊協の力武一郎理事長、大分大学で減災・復興デザイン教育センター長を務める小林佑司教授、大分合同新聞社の藤内教史編集委員(編集局報道部社会班担当次長)がパネラー、アナウンサーの松村真貴子氏のコーディネーターとなってフォーラムを行い、大分の防災について一緒に学び、問題を共有するなどした。

その中で力武理事長は大分県遊協ならびに全日遊連傘下の51組合の社会貢献活動を紹介。力武理事長は、パチンコは余暇や明日への活力という明るい面がある一方で、のめり込みという暗の面があり、この暗の面を薄めていく事が使命だとする考えを説明。そこで業界として依存対策に力を入れており、リカバリーサポート・ネットワークの取り組み、また現在では、安心パチンコ・パチスロアドバイザーとして全国に約3万人が養成されるまでになったと伝えた。

防災面での取り組みでは、地震や風水害などの災害発生時に店舗の駐車場を提供する「災害発生時における施設使用等に関する協定」を大分県と締結したことや、神奈川県遊技場組合の地震等の大規模災害時に交通の途絶により発生する帰宅困難者を支援するための協定などを紹介し、地域の安全安心の上に成り立っている業を目指しているとして、継続した社会貢献への取り組みを参加者に伝えた。

[2018年12月10日・情報島]

全日本社会貢献団体機構

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