健全化推進機構、広告宣伝ガイドライン違反で度重なる是正勧告を受けたホールに対し意見聴取
2025.12.26 / 組合・行政遊技産業健全化推進機構は2025年12月25日、「ご提出いただいた誓約書の記載内容の確認及び遵守徹底について」と題する通知を発出し、ホール会員に対し、広告宣伝ガイドラインをはじめとする各種ガイドラインの遵守徹底を改めて求めた。
同機構ではすでに2024年8月1日付で、誓約書第9項に定める「広告宣伝ガイドラインの遵守」について注意喚起文書を発出しており、今後、ホール関係4団体、もしくは所属団体からの是正勧告に従わず、是正後も同種または別種の違反を繰り返す営業者については、誓約書を遵守しないものとして、別途対応を検討せざるを得ない可能性があることを明示していた。
是正勧告を繰り返し受けた店舗に対し、機構役員が意見聴取
今回の通知によると、こうした状況下において、ホール関係4団体から「度重なる是正勧告を受けたホール情報」の提供を受けたことを受け、推進機構本部において、機構役員による当該店舗代表者への意見聴取を実施したという。
意見聴取では、
・是正勧告を繰り返し受けた事実に対する認識
・推進機構と取り交わしている誓約書記載事項に対する考え方
などについて確認が行われた。
その結果、当該店舗代表者からは、広告宣伝ガイドラインの遵守および誓約書記載事項を遵守する旨の約束が改めて示されたとしている。
一方で推進機構は、今後も同様の違反が度重なる場合には、誓約書記載事項を遵守しないものとして、新たな対応を検討せざるを得なくなると、改めて強い姿勢を示した。
また、これまでに広告宣伝ガイドライン違反として是正勧告を受けたホール営業者に対しては、広告宣伝に限らず、各種ガイドライン全般の遵守を徹底し、同種・別種を問わず違反を発生させないことを求めている。
意見聴取は今後も継続、公表は行わず
推進機構では、こうした意見聴取を今後も継続的に実施する予定としている。
ただし、広告宣伝を含む各種ガイドライン違反に関し、意見聴取対象となったホールの公表は一切行わないとしている点も併せて示された。
広告宣伝ガイドラインを巡っては、SNS運用やイベント告知の表現方法など、現場判断が難しいケースも少なくない。しかし今回の通知は、「是正勧告後の対応姿勢」そのものが問われている点を明確に示したものといえる。
単発の違反以上に、是正勧告を軽視し、同様の表現を繰り返す姿勢が業界全体の信頼低下につながるとの認識が、改めて共有された形だ。ホール会員各位においては、営業所のみならず、本部・販促・広報部門を含めた全社的な周知と再点検が求められる局面に入ったと言えるだろう。
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