元ヤンチャ店長が転職大成功、そのワケは？／パック・エックス

［連載第24回］
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
強い想いが成功への第一歩　～反骨精神は強烈なカンフル剤となる～

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のためになる話をしていきたいと思います。

今回は小規模法人から大手法人へ転職し、店長として活躍しているヤマザキさん（仮名）のお話しです。

ヤマザキさんと初めてお会いしたのは今から約5年前、当時27歳。2店舗を展開する小規模法人で店長をしていました。会社が別事業で失敗し、経営が悪化。「倒産するのもそう遠くないかもしれない」とご相談を受けました。

ヤマザキさんがそれまでに管理してきたお店の営業データを拝見したときは、かなり衝撃をうけたものです。というのも、本当にごくわずかの限られた機械予算、大手競合ひしめく環境に関わらず、当時のSIS全国平均データと遜色ないアウト・利益をあげていたからです。

若くして店長を経験し、結果を出してきたヤマザキさんなら、多くの内定を多く勝ち取るだろうと思っていましたが、なかなか良い結果は得られませんでした。意外にも「扱いづらそう」「組織に波風が立つ」「受け入れポストが難しい」というのが採用側の大方の回答だったのです。

ヤマザキさんは、その立ち居振る舞いや、言動から「昔はかなりヤンチャしていた」とことがすぐにわかるタイプの方でした。いろいろと話しをした評価としては、「能動的でリーダーシップに富むが、半面、こだわりが強く我が強い」。前法人では納得できないことはとことん喰らいついていたそうで、従順とは真反対の性質です。治世にあってはなかなか受け入れにくいというのが採用側の本音だったのでしょう。

ヤマザキさんと転職活動プランを切り替えようと話し合っていたところ、数十店舗規模で、これから新規出店攻勢をかけ始めた大手法人が彼をぜひ採用したいといってきたのです。今まで以上に攻めの姿勢で、組織活性化を図っていくのにヤマザキさんのようなタイプはまさにうってつけだということでした。

そして入社から以降、ヤマザキさんの活躍は人事担当の方から良く聞くことになります。動きが迅速。頭の回転が早い。判断・決断が早い。提案してから実行まで着手が早い。昇格試験はトップ成績。既存店長候補メンバーをごぼう抜きし、6カ月後に店長のポストを手中に入れたのです。

店長昇格後ヤマザキさんは、「ここまで早い昇格が実現できたのは培った経験を生かしたというよりも『反骨精神』を持っていたから」と言っていました。

入社した法人の既存店長候補メンバーは大卒入社の生え抜きばかりで、いわばサラブレッド集団です。反対に、中卒で小規模法人出身のヤマザキさんは少なからず劣等感があったようですが、「だからこそ絶対負けない」とこれまでにない強い想いに駆られたようです。誰よりも早く出社し、誰よりも早く提案、実行することを心掛け、一心不乱に取り組んだ結果が彼を押し上げたのです。昇格試験のトップについては彼本人もびっくりしていましたが、「人生の中で一番勉強しましたね～」と笑っていました。

人事担当の方曰く「当然の結果」ということですから大したものです。

「彼の取り組み姿勢、気迫や精神は大人しめの既存メンバーにとってはある意味カルチャーショックで正直ざわついた。しかし誰も文句はいえない。それだけのことをやっていた」ということで、組織としては狙い通りの結果だったようです。

培ってきた経験や技量は確かに武器ですが、「強い想い」が成功への第一歩ともいえますね。

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（企業プロフィール）
株式会社パック・エックス（http://www.pac-ex.com/）

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