他業界への転職が厳しい理由教えます/パック・エックス
2016.07.04 / 連載[連載第15回]
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
「未経験歓迎!営業職の闇」
こんにちは。パチンコキャリア転職の耳塚です。今週も転職のタメになる話をしていきたいと思います。
本日は「異職種への転職」についてのお話です。弊社にご登録いただく方々の多くはホールからホールへの転職を考えています。しかし、過酷な労働環境、倒産などを経験し、深い傷を負ったために「もう現場の仕事はしたくない…」と他業界へ転職を希望する方もいます。特に近年の業界市場の緩やかな下落、 遊技人口の減少など少々ネガティブなニュースも影響して、他業界を希望する方は年々増えてきているように感じます。
そうした方々が次に希望する職種として最も多いのが、営業職(業界問わず)です。「未経験歓迎!」など、営業職経験がない方でも応募できるような求人はたくさんあります。その上、もともと給与の高いホール業界に勤めていた方なので、前職と同じぐらいの給与が欲しいと考えると、インセンティブがある営業職を志望されがちというのも少し分かるような気がします。
その選択が悪いという訳では決してありません。ただ、これまでお客さまに店に来てもらう受け身な営業であったのに対し、一般的な営業職というのは自らが客先に足を運び仕事を取りにいきます。また、ノルマや実績など個人単位で結果を求められる仕事です。「営業をやってみたけれど、中々受注できずに給料が低すぎて、このままじゃ生活が出来なくなる」という理由で、数カ月で業界に戻ってくる方は多いです。そうした状況を目の当たりにすると、よほどの志望理由や意欲がない限り、他業界への転職はあまりお勧めできません。
もちろん、中には営業の仕事が肌に合っていて、大きな成果を残す方もいます。以前私が支援したヤマグチさん(仮名)の話です。ヤマグチさんは、パチンコ企業への広告営業をする会社に入社しました。入社後、1年ぶりに電話をしてみたのです。すると、「本当に忙しいですよ! お客さまの都合に合わせて自分が動くので時間を自由に使えないですし、今日も遠くまで行ってきました。でも、仕事がものすごく楽しいんです。おかげさまで成果も出るようになってきました!」
以前、パチンコ店で販促物を管理する業務に携わっていたヤマグチさんは、ご自身の経験もあって、いろいろな提案がしやすく、お客さまからの相談も入るようになったとのことです。ホールで働いていた方が、営業職で成功しているケースをあまり目にしたことがなかった私は、嬉しさと同時に驚きを感じました。
ヤマグチさんご自身が営業職向きの性格であったこともありますが、扱う商材や営業内容が前職のノウハウを生かせる環境だったこともうまくいっている要因の一つです。近年、パチンコ業界の知識や価値観を持つホール出身者を営業職として採用したい企業が増えてきています。
単なる興味だけで転職をすることはお勧めはできませんし、業界外への転職はなかなか厳しいものがあります。しかし、一部の人に限りますが、ヤマグチさんにように営業職が最も良い選択となる人もいることもまた事実です。
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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックス(http://www.pac-ex.com/)
キャリア相談件数50,000人、転職支援数30,000人の実績を誇るパチンコ業界に特化した業界随一の転職支援企業。有名法人や地域に根付いた地元有力企業など、常に1000件以上の求人が寄せられているサイト「パチンコキャリア転職」を運営している。20年以上の歴史があり、業界に精通したキャリアアドバイザー20名以上。全国47都道府県すべての地域で相談に対応する。