今年も住民への現金支給を開始/マカオ政府

2014.07.09

7月7日、マカオ政府の発表によると、住民への現金支給が開始されたことが分かった。カジノで潤う財政を住民にも分け与えるというこの「現金分配計画」は、2008年から実施されて以降今回で7回目。現金の支給は、マカオの身分証明証(ID)を所持する住民が対象で、永久住民が9,000マカオパタカ(約11万5000円)、非永久住民が5,400マカオパタカ(約6万9000円)の支給を受ける。昨年の支給額は、8,000マカオパタカと4,800マカオパタカだったため、それぞれ12.5%の増額となった。

様々な日用品を中国本土からの輸入に頼るマカオの住民生活は、中国の経済成長や人民元高の進行とともにインフレに悩まされており、低所得者層を中心に生活が圧迫されている。現金の支給は、高まるマカオ住民の不満を和らげる狙いもある。

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