人が集まらないなら500台を1人で回せるようにしたい

2019.10.10 / コラム

コンビニ各社の24時間営業の見直しが加速している。

何よりも人手不足による人件費の高騰でオーナー側の負担は増すばかり。アルバイトが集まらなければ、オーナー自らが深夜店に立つしかない。高年収を目指してオーナーになったのに、休みもなく働き続けてオーナーの年収が200万円台では全く割に合わない。

そんな苦境に立たされたコンビニオーナーの一人が本部に「24時間営業はしない!」と反旗を翻した。本部は契約解除、高額の違約金を要求したことが報道され、社会問題へ発展。政府がコンビニの24時間営業の見直しに口を挟む事態になった。

本部は利益のために24時間営業を死守したいが、都会以外は24時間営業する必要もないだろう。

人手不足はパチンコ業界とて例外ではない。かつては高額時給で人を集めていたが、他業種もホールの時給以上の金額を出すようになり、ますます人が集まりにくい状況に陥っていることは何度も書いた。

人が集まらないのであれば、ホールのオペレーションを省力化、無人化で行うことについても書いたが、ここに来てまたパチンコ業界の大手企業が、ITコンサルに省力化の相談をしている、という話が漏れ伝わってきた。

500台クラスで1人、1000台クラスなら2人でオペレーションできることを将来的に目指している。

ITコンサルは、ITスキル、システムやそれを支えるインフラ基盤に対する知識を活用して、どのようにクライアントの課題をITで解決していくのかを検討していくことが業務内容の一つ。500台を1人でオペレーションできる可能性を探っていく。

スマイル0円をキャッチフレーズに接客をウリにしてきたマクドナルドが、タッチ式パネルの導入を始めている。人間は中で作るだけで接客をしない。

ホールも管理遊技機、メダルレス遊技機になればゴト対策は今以上に完成されるのでゴト師を監視するための人員も要しない。ホールはサービス業であり、接客業とも言われたが、人が集まらないのであれば、そんな妄想は捨てる時が来ているのかも知れない。

景品カウンターもタッチパネル式の自動販売機でカウンターにさえ人はいないところまで目指している。

もっとも1000台クラスを2~3人で回すホールが現実問題として登場しているわけだから、そんなに難しい問題でもない。

人手不足倒産が現実のものにならないために、スタッフ集めに苦労するのなら、そこを解消してスタッフのいないホールが将来のあるべき姿なのだろうか…。








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