世界にパチンコを発信

2019.12.20 / コラム

在京キー局でパチンコ番組の企画が上がっているが、前に進んでいない。具体的内容は明かさないが深夜帯に放送されているパチンコ番組のようなものではないことだけは分かっている。

企画が進展しない理由は「視聴率が取れない」。パチンコをやらない人の方が圧倒的で、パチンコに興味がないから、視聴率が取れそうもない。

IRカジノの招致合戦も始まる中で、いずれカジノ関係の番組がいくつか出てくることが予想されている。その時、カジノと日本のパチンコ・スロットの違いを組み合わせた方が内容的に厚みが出てくるので、抱き合わせで番組が製作される可能性もある、と言う。

パチンコに興味・関心がないから視聴率が取れない、ということだが、遊技人口が3000万人もいた90年代はゴールデンタイムにパチンコのドキュメンタリー番組が花盛りだった。

「昔は映画でもよくパチンコシーンが登場していましたが、映画でも使われなくなりました。コーディネーターたちがパチンコをやらないので、パチンコを使う発想も生まれませんね。フィルム・コミッションを使って映画撮影を誘致する方法があるように、ロケ地でパチンコを使うことで、世界にパチンコを発信することもできる」(キー局関係者)

映画撮影誘致でタイ人観光客が急増したのが佐賀県だ。2014年タイで公開されたヒット映画「Timeline~思い出の手紙~」は、ヒロインの留学先が佐賀という設定。唐津城、唐津くんち、呼子、大川内山、祐徳稲荷神社など県内各地で撮影が行われた。2013年にはわずか370人だったタイ人観光客が、ロケ地巡りで2014年には前年比416%の1540人に達し、2015年には同337%の5190人に急増した。
これが呼び水となり、2017年にはNHKが佐賀発のドラマとして「ガタの国から」を世界160カ国で放送。タイの人気俳優ティティ・マハーヨーターラックを起用して、タイ語でも視聴できるようにしている。

映画ともなると準備が大変だが、Netflixの「ストリート・グルメを求めて」で紹介された途端に外国人観光客が急増しているのが、大阪・京橋の居酒屋「とよ」だ。



トタン屋根だけの露店立ち飲み屋だが、豪快な店主のパフォーマンスが圧巻。強力なガスバーナーでマグロの頬肉を炙りながら素手でひっくり返す。火傷しないかハラハラさせる。

こうしたネットを活用して外国人タレントを使い、中国語や英語でパチンコの楽しさを世界に発信していくことも遊技人口を増やす方法だろう。







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