不況のアパレル業界から学ぶこと
2019.12.19 / コラムアパレル業界とパチンコ業界は安いものしか売れないという意味では近しい関係にある。アパレル業界は劇的な消費者の価値観の変化に、企業がついて行けず、近視眼的な対応を繰り返した結果、死に追いやられようとしている、という。
アパレル市場の消費リーダーである女性は、「高いブランド服」を欲しがらなくなり、等身大の服を求めるようになった。ビジネスカジュアルならZARA、パート勤務ならH&Mでいいという具合に、「着飾る文化」から離れ、服は「ファッション」から「生活用品」に変わった。
ハンドルネーム「弥太郎」さんにがアパレル業界に絡めて物申す。
以下本文
アパレル不況に業界を透かして見る。
バブル期のアパレル業界はまさに狂騒だったようだ。社員には400万以下の車を買い与え、住むところも好きに選ばせ会社が負担したとこさえある。
原価2000円の服が1万円で飛ぶように売れる。100平米の店舗の年間売り上げが8億なんてとこも。
コムデギャルソン、コムサデモードなどのDCブランドなどが花形だった時代だ。
この時代にユニクロの柳井社長は欧米諸国を渡り歩き、日本人の衣服が高すぎることに気づき、現在のユニクロの原点を発見した、という。
やがてバブルがはじけ、客は踊らされていたことに気づいてしまう。ニーズは自分に合うもの、価格も自分にあったものへと変化した。
メーカーや百貨店は時代の変化と客のニーズが変化したことに気づかず利益を出すために大量に生産しては、廃棄した。
百貨店では売り上げ面積を増床し利益確保を狙ったが、ことごとく失敗し、廃業、経営統合となっていった。
一方で業界勢力はユニクロを代表にH&Mなどのファストファッションが台頭し、ネットではヤフオク、メルカリなどで中古が当たり前になり、レンタルスーツやレンタル時計、バッグまでもが現れ、客本位のニーズを死に物狂いで探し出している。
このアパレル業界の推移はどこぞやの業界と似ていないか?
巨大化する店舗、価格を上げて利益確保するメーカー、客目線で考えたら今の機械は本当に楽しいのか?
気づかれてしまった要らない遊び、変化に気づいても対応できない業界。
店側もメーカーも射幸心を煽って来店させても客が気づく時が来る。業界を世間が許さない時が来る。
アパレル業界に学ぶべきことは多いのではないか。
必要なことは本当に必要とされること。
真に愛されること。
業界人が各人が本気で考えることだ。
以上
ファッションリーダーである女性が高い服を欲しがらなくなった。サラリーマンもクールビズの影響でスーツを買わなくなった。社会の趨勢として服を買う意欲が低下しているところで、中途半端な価格帯のものはますます売れない。
中古売買のメルカリでブランド品を安く買うケースも増えている。
高いブランド品が売れない=4パチ稼働低下。ファストファッションが売れる=低貸しの隆盛。デパートのアパレルコーナーの客離れが続いているのに、パチンコ業界はデパート商法にしがみついている。