上海「赤い賭博王」が借金185億円で訴訟へ

2015.02.20 / カジノ

マカオ現地紙「デイリータイムス」によると、上海のビジネスマンがマカオのカジノでの約10億人民元(約185億円)の未払い負債を理由に、カジノ側から訴えられていることが明らかになった。

カジノから訴えられたのは上海の著名実業家の邵東明(シャオ・ドンミン)氏で、2011年ごろからマカオで賭博に興じ、その豪遊ぶりから「赤い賭博王」の異名をとっていた。2012年の春節(旧正月)期間には負債が1億人民元にのぼり、カジノ側は負債返済の交渉にあたろうとした。しかし、シャオ氏はこれに応じず、代わりに交友関係のある上海の司法当局の職員を交渉に当たらせ、その庇護下に入ろうと企てたという。その後、負債の返済に応じないシャオ氏に業を煮やしたカジノ側は、この問題をマカオの裁判所に持ち込み、中国政府の中央規律監視委員会に訴え出るようマカオの政治協商会議の委員に働きかけている。

シャオ氏は以前から上海の政府高官との交友関係を周囲に自慢しており、現上海市長の楊雄氏との関係も取り沙汰される。同氏の負債問題を端緒に中央規律監視委員会の調査が行われれば、今後、上海の政財界を巻き込む大きなスキャンダルに発展する可能性もある。

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