三浦真理恵のモテる処方箋

2015.11.17 / 連載

第1回 男女の構造の違いを理解する」

皆様はじめまして!株式会社kaikaの三浦真理恵と申します。
2009年に新卒で㈱パック・エックスに入社し、社会人として大切なことも、仕事の楽しさも、しんどさも、喜びも、全部パチンコ業界に教えてもらいました。社員やスタッフを大切にしていて、お客様を大切にしていて、素敵な人・素敵な企業様が多いのに、世間のパチンコ業界に対するイメージはあまり良くない…そんな現状を変えたい!他業界の皆様にもパチンコ業界の素晴らしさを知ってほしい!そんな想いで独立をし、現在は業界問わず様々な企業様で研修や組織活性化コンサルティングを行っています。

さて、いきなりですが断言しておきます。
「モテる男は仕事がデキる男」そして「仕事がデキる男はモテる男」です!

ここで言う「モテる」とは「男として女性にモテる」だけでなく、「同僚に人気のある」という意味を含んでいます。男にモテる男は出世もするし女にモテます。男が惚れる男には女も惚れます。本連載読者の皆様にそんな「モテ上司」「モテ部下」になっていただくべく、モテるための処方箋を毎週お届けしていきます♪

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まずは2014年度の労働力調査結果を見てみましょう。
【正規の職員・従業員数】男性:前年度比1万人減/女性:前年度比10万人増
【非正規の職員・従業員数】男性:前年度比13万人増/女性:前年度比21万人増
(出展:総務省「労働力調査」)

女性の労働力がたった1年で31万人も増えています。そして大卒の就職率も、男性より女性の方が上回っています。しかも3年連続。つまり、社内外問わず女性の支持を得て、女性を戦力化していくことが、「これからの企業の明暗を分ける」と言っても過言ではないのです。昨今では女性の活躍を目指す政府の方針の影響もあり、業界問わず多くの企業様で「女性活用」「女性活躍推進」といったプロジェクトが続々と発足しています。しかしながら、人事制度や支援体制を整えることばかり先行していて、今なお残っている男性社会の風土、そして上司や同僚の理解や言動にはあまり変化がないように感じます。

次に、女性を戦力化する上で、男性視点でのネックとしてはこんなことが考えられます。
「女性はすぐ感情的になるから扱いにくい」
「仕事に対する愚痴が多い」
「セクハラを気にしなければいけないので面倒くさい」
しかし、感情的になることや愚痴が多いこと=仕事への意識が低い、ではないのです。そこを理解しなければ、女性社員のやる気や能力は活かされません。普段企業への聞き取りをしている中でこんな質問がよくありますのでご紹介しましょう。

Q.女性はなぜあんなに感情の起伏が激しいのでしょうか。身だしなみや仕事の仕方を注意するとふてくされたりイライラしたり…。愛想もよくてお客様にも人気のあるスタッフなのですが、仕事中にすぐ感情的になられるのは困りものです。

A.よくある質問ですね。男性よりも女性の方が感情的になりやすい理由は様々言われていますが、今日は大きく2つお伝えします。

まず1つ目は、男性と女性では脳の構造が違うということ。皆さんご存知の通り、脳の中は右脳と左脳に分かれています。その2つの脳は「脳梁(のうりょう)」という神経の束で繋がっています。この脳梁がポイント。女性の脳(女性脳)は男性の脳(男性脳)に比べて脳梁が大きいのです。右脳は「感性」や「情緒」や「直感」、左脳は「理性」や「論理」や「言語」を司っています。つまり女性の脳は脳梁が大きい分、右脳と左脳の連携が強く、感情の情報量が豊富になる。そのため男性よりも喜怒哀楽がはっきりしていて、つい感情が込み上げてきて抑えられなくなる現象が起こるのです。

そして2つ目はホルモンの影響です。月経周期や女性ホルモンの変動もありますが、一番は「セロトニン」というホルモンが関係していると言われています。セロトニンは三大神経伝達物質のひとつで、感情の調整や精神を安定させる役割を担っています。これが不足すると、気持ちのコントロールが難しくなり、ストレスを感じやすくなるのだそうです。このセロトニンの生産能力は、女性よりも男性の方が50%以上高い。つまり女性の方が男性よりもセロトニンが不足しやすいため、ストレスへの耐久性が弱く、感情的になりやすいのです。

ここまで読んで、気づいていただけたでしょうか。男性と女性は「そもそも生まれ持った構造が違う」ことを覚えておいてください。それだけで、今までよりも少しだけ、感情的になってしまう女性への見方が変わるのではないでしょうか。実は女性自身も、感情的になってしまったことを後悔していることが多いのです。

脳科学者の茂木健一郎氏は、こんなことを言っています。「異性とは、一番身近にある外国のようなもの。」と。近くて遠い、だからこそ、違いや言語を理解し合い、より良いコミュニケーションを取ろうとすることが重要なのです。男性諸君は、まずは理解するところから始めてみましょう。そしてその上で、セロトニンを多く含む食べ物(ヨーグルトやアーモンド等のナッツ類)をさりげなく女性社員へ差し入れするのもいいかもしれませんね♪


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(以下プロフィール)
2009年株式会社パック・エックスに新卒5期生として入社。営業職を経て、新規事業の立ち上げ、組織改革支援、研修講師として活躍。2014年5月に退社しその後独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告会社・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。仕事力強化研修や接客研修等の各種基礎研修をはじめ、チームビルディング研修やコミュニケーション研修を数多く行っており、わかりやすい事例を用いた納得度の高い講義と受講生を飽きさせない楽しい研修を心掛けている。

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