三浦真理恵「要領いいあの娘がやってる地道な努力」

2016.11.27 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第28回「女性の努力と評価と隠れ不満」


皆様こんにちは! 株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日は、20代の女性社員からのお悩みに処方箋です♡

Q,今の会社に入社して三年目です。一生懸命頑張ってきたのに全然評価されません。それどころか、愛想を振りまいて要領よく仕事をこなしている同期が昇進間近という噂を耳にしてしまいました。やはり女は一生懸命頑張るよりも、愛想を振りまいて上司に媚びたほうが職場に必要とされるのでしょうか…。(20代・女性・一般)

 A,「ティアラシンドローム」という言葉をご存知でしょうか?
「努力していれば、誰かが昇進させてくれる。頑張っていれば、きっと誰かが気づいてティアラをかぶせてくれる。」と期待する(思い込む)ことで、女性に多い傾向だそうです。(参考:LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲/シェリル・サンドバーグ)

もちろん、努力は大切です。目の前の仕事に一生懸命取り組むことも、当然のこと。しかし、努力がすぐに成果につながるとは限りません。実を結ぶまでに時間がかかることも多いもの。組織の中では、ただ「頑張っている」だけでは、認めてもらえないことが多いのも事実です。

上司は、あなた一人だけを見ているわけではありません。部下を観察することだけが、上司の仕事でもありません。「あいつは今日これを頑張っていた」「あの子は影でこんな努力を続けている」などと全員を見続けることは物理的に不可能です。

「愛想を振りまいて要領よく仕事をこなしている同期」が、ただそれだけで評価されているはずはありません。(上司が余程バカじゃない限り)必ず何か、成果をあげているのではないでしょうか。

努力と成果は、主張する必要があるのです。媚びろと言っているのではありません。自分がどんな努力をして、その結果どんな成果につながったのか。わかるように伝える必要がある、ということです。

また、あまりにも成果に繋がらないようであれば、努力の仕方や方向性が間違っている可能性もあります。上司と積極的にコミュニケーションをとり、自分が見ている方向が間違っていないかどうか、自分がやっていることと期待されていることが一致しているかどうか、確認することも必要です。

上司の皆さん。人事異動や昇格の時期は、今まで以上に注意深く部下を観察してください。モヤモヤしているけど口には出さない「隠れ不満」を見逃さず、声をかけて、話を聴いて、ちゃんと前に進めるように導いてあげてくださいね♡

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(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに新卒入社。営業職を経て、新規事業の立ち上げ、 組織改革支援、研修講師として活躍。2014年5月に退社しその後独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。女性活躍推進研修のほか、仕事力向上研修や接客研修、チームビルディング研修など内定者から役職者まで幅広い研修を展開。

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