三浦真理恵「私転職したいんです♡」そんな時なんて言う?

2016.12.11 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第29回「青い鳥症候群」の女性社員をどう引き止めるか?

皆様こんにちは! 株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日は、40代の男性社員からのお悩みに処方箋です♡

Q,女性部下が転職したいと相談をしてきました。彼女はうちの会社に入社して1年半。20代で4社目です。ミスや嫌なことから逃げる癖があり手を焼いているのですが、このまま転職させても本人のためにならないと思っています。何かしてあげられることはないでしょうか。(40代・男性・管理職)

A,「青い鳥症候群」というのをご存知ですか? 精神科医の清水將之氏が著書「青い鳥症候群 偏差値エリートの末路」の中で提唱した概念です。

具体的には、男女問わず、「もっと自分に向いている仕事があるはず」「もっと自分い相応しい場所があるはず」「上司が悪い」「もっといい場所を与えられたら自分は輝ける」そんなふうに思い込み、努力や忍耐をせず、離職や転職を繰り返す。定職に就こうとせず、大学院や専門学校・カルチャースクールを転々とする。といった状況の方々を指します。

実力を伴った上で転職を繰り返し、活躍している場合は青い鳥症候群には該当しませんが、質問者様の部下の方は、この「青い鳥症候群」の兆候がありそうですね。おっしゃるとおり、このまま転職をしても同じことの繰り返しになる可能性が高いでしょう。

「青い鳥」は突然目の前に現れたりはしません。打破するためには、今の環境に感謝すること。現実を受け入れること。今の仕事に対して工夫と努力をすること。自分と向き合い、自分を受け入れることなどが必要になってきます。

何がしたいのか。どうなりたいのか。そのために何が必要なのか。一度じっくり話を聴いて、一緒に考えてあげてください。今の会社で必要とされる存在になってからでも遅くはないこと。そして目の前の「やるべきこと」を一生懸命やってからのほうが「やれること」が増えて「やりたいこと」が出来るようになることを伝えてあげてください。

相談してくるということは、本人も迷っているのでしょう。真摯に向き合ってくれる上司の姿は、きっと彼女の心に響くはずですよ。

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(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに新卒入社。営業職を経て、新規事業の立ち上げ、 組織改革支援、研修講師として活躍。2014年5月に退社しその後独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。女性活躍推進研修のほか、仕事力向上研修や接客研修、チームビルディング研修など内定者から役職者まで幅広い研修を展開。

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