三浦真理恵「現場に漂う不平等感」が女性の派閥を生む

2016.02.07 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第7回 「女性の派閥の原因は、男性上司の無意識な言動?!」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。早速本日も、読者の皆様に「モテ上司」「モテ部下」に近づいていただくべく、お悩みと処方箋をお届けします。

Q、女性スタッフの派閥に困っています。どうして女性は派閥をつくるのでしょうか?どうすれば派閥のない組織になるでしょうか?(40代・男性・管理職)

A、多くの場合、女性の派閥は上司や周りからの些細な「不平等感」から生まれます。そしてその「不平等感」を感じさせてしまう男性の行動は、ほとんどの場合が無意識です。

例えば、職場内に同じ時期に入社してきた女性スタッフが数名いるとします。彼女たちの呼び方は統一されているでしょうか? 苗字で呼ばれる人、下の名前で呼ばれる人、あだ名で呼ばれる人……。このように分かれてしまっていると、これが不平等感につながります。

「他の子が下の名前で呼ばれているのに、自分だけが苗字で呼ばれていたら、なんだか少し寂しい気持ちになってしまう」「なんとなく疎外感を感じてしまう」そんな些細なことが、派閥のきっかけになったりするのです。

女性は自分の仕事をしながら、周りや上司の言動をとてもよく観察しています。呼び方をはじめ、他の人への話しかけ方や、仕事の頼み方、叱り方、褒め方、指導の仕方……。

そこで気づいた些細な違い、些細な一言で「なんであの子ばっかり評価されるの?」「私だって頑張っているのに!」とモチベーションを下げてしまう。「店長はあの子がお気に入りだから私が何か言っても聞いてくれない」とふてくされてしまう。そんな不満が態度に出たり、愚痴が陰口になることで、派閥につながっていってしまうのです。

女性は社内での自分のポジションを安定させることをとても重要視しています。そんな中で、部下に対して平等で、依怙贔屓(えこひいき)をしない上司は信頼も厚くなります。

まずは、自分の言動が見られていることを今まで以上に意識してください。そして、全員に同じようにあいさつや声掛けをしているか、個人面談の所要時間に大きな差はないか、差し入れは全員に行き渡っているか、企画やイベントごとの準備は平等に役割分担されているかなど、「平等感」を感じさせることを意識してください。そうすることで、派閥を未然に防ぐことができるようになっていきますよ。

女性社員に対するお悩み募集中!処方箋が欲しい方はこちらまで♡info@kaika-bp.com

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
2009年、株式会社パック・エックスに新卒5期生として入社。営業職を経て、新規事業の立ち上げ、組織改革支援、研修講師として活躍。2014年5月に退社しその後独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。女性活躍推進研修のほか、仕事力向上研修や接客研修、チームビルディング研修など内定者から役職者まで幅広い研修を展開。

kaika, モテ, 三浦真理恵のモテる処方箋, 女性, 隔週月曜