三浦真理恵「女性のマネジメントを丸投げする上司って……」

2016.09.18 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第23回「本当に女性の指導は女性が的確なのか」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。

早速本日も、読者の皆様に「モテ上司」「モテ部下」に近づいていただくべく、お悩みと処方箋をお届けします。

本日は、前回の「第22回モテる処方箋(三浦真理恵「女性から恐れられるコワ〜い上司、診断します」)を読んだ」という女性社員の方からのご相談です。実は、同様の相談が3件来ました。地域も、年齢も、所属している企業規模もバラバラの3名の女性からです。男性上司の皆様、心して読んでくださいませ。


Q、「女性の指導は女性のほうが良いだろう」「俺達にはわからないから」と言って、女性スタッフの指導を丸投げされています。その結果、女性スタッフ達からは「○○さん(私)は厳しくて怖い。男性役職者は優しい」と言われています。私だってこんな役回りは嫌なのに。落ち込んだりイライラしたり、もうどうしたらいいかわかりません。(20代~40代・女性・役職者)

A、男性上司の皆様、女性のマネジメントから逃げていませんか?
「店長~! Aさんにまた怒られちゃいましたー」
「あいつ怖いよなー。俺もAさんに言われたら怖いよー(笑)。まあでもうまくやってよ!ね!」
こんな会話、していませんか? 自社・自店でこんな会話は絶対にないと、言い切ることができますか?


女性スタッフの指導を任されている女性たちは皆、真面目で、一生懸命で、責任感が強くて、頑張り屋さんです。そして、「男の世界で生き抜くためには、我慢しなければいけない」「もっと頑張らなければいけない」「女性だから無理だ、と言われたくない」「女性だから役職がついた、と言われたくない」と、鎧をまとってしまっていることも多いです。

ちょっと愚痴や弱音をこぼそうものなら「やっぱり女はダメだ」「やる気がない」「文句ばかり言っている」と言われてしまっているケースも少なくありません。社内では少数派、ロールモデルになる女性役職者も少ない(もしくはいない)……。そんな中で彼女たちは、常に不安や孤独を感じています。もちろんプレッシャーも感じています。

このまま今のような状態が続いたら、心身を病んでしまったり、離職の可能性も出てきてしまいます。男性上司の皆様。女性のマネジメントから逃げないでください。丸投げするのではなく、一緒になって笑うのではなく、女性スタッフに媚びるような態度を取るのでもなく……。

女性スタッフの育成・指導を女性部下に任せるのであれば、フォローをしてください。話を聞いてください。どうすれば良いのかを一緒に考えてください。孤独から、守ってあげてください。それが、上司の責任です。

そして、女性のマネジメントを女性に一任していると、思わぬ落とし穴に直面することもあり得ます。それについては次回詳しくお伝えしますのでお楽しみに♡

女性社員に対するお悩み募集中!処方箋が欲しい方はこちらまで♡info@kaika-bp.com

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに新卒入社。営業職を経て、新規事業の立ち上げ、 組織改革支援、研修講師として活躍。2014年5月に退社しその後独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。女性活躍推進研修のほか、仕事力向上研修や接客研修、チームビルディング研修など内定者から役職者まで幅広い研修を展開。

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋, 女性