「なぜ私が管理職に?」女性が考えてしまうこと

2019.05.27 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第93回「昇進に戸惑う女性が多いワケ」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。

Q、今年に入って突然昇進しました。たしかにもっと活躍したいという気持ちはありましたが、店長になりたいかと言われればそんなことはない気もしていて。なぜ自分が昇進したのかもわからず、どこを目指せば良いのかもわからず、正直戸惑っています…。(20代・女性・管理職)

A、突然の昇進に戸惑う女性は少なくありません。昇進を伝えると、男性に比べて女性の方が「なぜ私が…?」と言う方も多いと聞きます。

アデコ株式会社が2月に発表した調査結果によると、管理職になったきっかけとして回答者の61.1%が「自身で希望していなかったが、上司からの打診があり快諾した」と回答しています。次いで24.7%が「上司から打診があり仕方なく引き受けた」となっており、自ら自発的に希望したという回答は9.8%。8割以上の女性が、上司からのはたらきかけをきっかけに管理職になっています。

管理職になるにあたって重視したことについては、「仕事のやりがい」(58.9%)、「給与」(47.1%)、「経験やスキルを活かせる」(45.5%)、「職務の範囲」(41.6%)。

そして、今後の昇進を希望すると回答した人は全体の54.4%となっています。理由としては「給与アップ」(47.8%)が最も多いものの、「女性が活躍できる職場にしたい」(34.8%)、「女性管理職としてのロールモデルになりたい」(32.1%)、「職場の環境や制度を変えたいから」(31.4%)と、職場や社会の女性の活躍に貢献したいという回答が目立ちました。

自身の管理職への昇進に関して女性活躍推進法の影響を聞いたところ、法律施行である2016年以降に管理職になった119名に絞ってみると、41%の人が「影響があった」と回答しました。同法律では、301人以上の企業に女性の活躍状況の把握、課題分析、行動策定などを義務付けているため、少なからずその影響もあったと感じている管理職が一定数いるということになります。

また、職場内外にキャリアのロールモデルがいたかどうかの質問には、57.8%が「社内も社外もいない」と回答し、キャリアについての指導者であるメンターの有無についても78.7%が「管理職になる前も今もいない」と回答しています。

たしかに「女性店長」というとわかりやすくて活躍している感はありますが、店長だけが活躍の道ではないと思います。突然の昇進で戸惑いも多く、もしかしたら色々な声も耳に入るかもしれません。でも、質問者様の今までの頑張りや能力・魅力を評価されているのも事実です。

まずは自信を持ってください。そして、社内でも社外でも、直接の知り合いでなくてもかまいません。魅力的だな・この人素敵だな、と思う人をたくさん見つけ、そう感じる部分をマネしてみるのも良いと思います。今の環境を受け入れ、手探りでも進んでいく中できっと、自分が目指したい方向が見えてくるはずですよ。


【調査概要】
調査対象:課長職相当以上の女性管理職
サンプル:550名
調査方法:インターネット調査
実施時期:2018年12月20日~25日

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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