そのミスはいつか笑って話せる時が来ます

2019.06.24 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第95回「拡大思考でミスを引きずってしまう人へ」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。

Q、仕事でのミスが多くて自分でも嫌になります。その度に上司や先輩がカバーしてくれるのですが、申し訳なさや後ろめたさをズルズルと引きづってしまいます。そんな私を見かねてか周囲は「気にしなくていいよ!」「切り替えていこう!」と言ってくれているのですが…。上手な気持ちの切り替え方を教えてください。(一般・20代・女性)

A、女性に多い傾向ですね。「拡大思考」という言葉をご存知でしょうか? 目の前のことを、過去や未来にリンクさせる思考のことです。

女性は、男性に比べて思考が広がりやすいと言われています。そのため、ミスや指摘も過去や未来にリンクさせてしまいがちなのです。

「またミスをした。この間もミスをした。今後もミスを繰り返すんじゃないか。またみんなに迷惑をかけるんじゃないか……。迷惑かけてばかりで、どうして私はぜんぜん成長できないんだろう……」

そんな風に自分を責めて、自己嫌悪に陥っているのではありませんか? 「切り替えて!」と励まされても、なかなかそうはいきませんよね。

でもね、ミスをしない人間なんていません。先輩も、上司も、役員も、社長も、多くの失敗を乗り越えて、糧にしてきているはずです。私も、たくさんミスをしています。たくさん失敗しています。その度に、誰かに迷惑をかけ、落ち込んで、傷ついて、自己嫌悪にも自暴自棄にもなりました。

「もうミスをしたくない。こんな風に傷つきたくない。だから、失敗するようなチャレンジはもうしない」そんな結論を何度も出しかけています。でも、それってすごくもったいないんです。ミスの一つひとつはレベルアップのチャンスです。

注意されたり、叱られたり、カバーしてもらっているのは、「今、目の前のミス」です。過去のミスは関係ありません。そしてあなたが想像するようなネガティブな未来も。

まずは「なぜ今回のミスが生じたのか」「どうすれば良かったのか」をできるだけ明確に洗い出してみましょう。一人では難しければ、先輩や上司に相談に乗ってもらいましょう。一つひとつのミスに対して、対応策・予防策を明確にする。そうやって、自分の経験値を上げていけば良いのです。

大丈夫。そのミスはいつか笑って話せる時が来ます。怖がる必要はありません。質問者様は20代ですから、むしろ今のうちにたくさん失敗して、たくさんレベルアップしていきましょう。折を見て、上司や先輩に、過去犯した最大のミスを聞いてみてください。結構すごい話を、たぶん笑いながらしてくれるはずですよ。

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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