三浦真理恵「女性に届かない言葉足らずなお叱りとは」

2016.03.20 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第10回 「女性を叱るときの心得」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。早速本日も、読者の皆様に「モテ上司」「モテ部下」に近づいていただくべく、お悩みと処方箋をお届けします。

Q、女性部下を叱ることが苦手です。男性部下を叱ることはできるのですが…。おかげで男性部下からは「女性に甘い」と言われてしまっています。女性を叱るコツがあれば教えてください。(30代・男性・管理職)

A、男性は叱られた時、「仕事でミスをしたという事実」について叱られたと受け止めることができます。しかし女性は、「仕事のミス」ではなく「自分を否定された」と捉えてしまうことが多いと言われています。

研修でもよくお伝えしていることですが、女性からすると男性は基本的に「言葉足らず」なのです。経過より結果を重視するため、そこに至るまでのプロセスを口にしないことが多いのです。男性同士では「何やってんだ!」「さっきのあれはまずいよ」と言うだけで何を言わんとしているかが伝わりますが、女性には「叱る理由」を「具体的な言葉」で説明することが必要です。そして、「あなた自身を責めているのではない」ことを伝え、自分自身と仕事上のミスを切り離して考えられるように導かなければなりません。

「大変なのはわかっている」「頑張っているのはわかっているよ」

と共感・承認の言葉を伝えた上で、「なぜ今回のミスが生じたのか」「どうすれば良かったのか」「今回の失敗を次にどう生かすのか」を一緒に導き出そうとする姿を見せることが大切です。間違っても、人前で叱ったり、怒鳴ったり、高圧的な態度を取ったり、ということは絶対にやめてください。それだけで女性は、男性以上に委縮をしてしまいます。また、他の社員が怒鳴られたり詰められたりしているのを見ているだけで、その職場が嫌になってしまうことも多いので、男性社員を叱る際も注意が必要です。

 もちろん、男性と同じように叱っても大丈夫なタイプの女性もいるので、すべての女性に当てはまるわけではありませんが、「気持ちや経緯をきちんと聴く」「具体的に叱る」ことを意識してみてください。相手の話を聞かないまま叱り始めてしまうと「話がくどい」「説教が長すぎる」と捉えられてしまいますので気を付けてくださいね。

女性社員に対するお悩み募集中!処方箋が欲しい方はこちらまで♡info@kaika-bp.com

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに新卒入社。営業職を経て、新規事業の立ち上げ、組織改革支援、研修講師として活躍。2014年5月に退社しその後独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。女性活躍推進研修のほか、仕事力向上研修や接客研修、チームビルディング研修など内定者から役職者まで幅広い研修を展開。

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋, モテ, 上司, 女性, 株式会社kaika, 説教