三浦真理恵「モデルが少ない!女性管理職者育成の悩み」

2016.06.13 / 連載

【隔週月曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第16回 「過度な優遇は逆差別を生み出すので注意です」

皆様こんにちは! 株式会社kaikaの三浦真理恵です。早速本日も、読者の皆様に「モテ上司」「モテ部下」に近づいていただくべく、お悩みと処方箋をお届けします。

 Q、自社初の女性管理職を輩出しようと動いているのですが、どこまで任せて良いのかわかりません。男性と同じように任せても大丈夫なのでしょうか?(50代・男性・役員)

A、男性と同じように成果を上げている方であれば、男性と同じように任せて頂いて構いません。「女性だから」と過度に優遇すると、やっかみが起こったり、逆に男性が働きづらい組織になってしまう可能性があります。成果ではなくまずは前例をつくりたい、ということであれば、より綿密なフォローと教育体制が必要です。

現に女性管理職の方々は、「女性だから」という言い訳は一切口にしません。また、その女性管理職の元で働いている男性部下達も、「仕事面では「女性だから」と思ったことはない。背中を見せてくれている」と口をそろえて言っています。

もちろん、男女の違いや得手不得手はありますが、よく言われている「女性だから数値管理が苦手」というのは言い訳や思い込み。「苦手だと思っていたけど、ひとつずつ理解していけば意外と大丈夫だった!」ということもよくあります。

ただし、「同じように」というのは「女性が男になって働く」という意味ではないので、入替作業で機械を運ぶなど筋力面では男性陣のフォローが必須です。

また、「男性と同じように働き、さらに女子力を求められるので、男性管理職より大変な気がする…」という声もチラホラ聞こえてきています。

「自社初の女性管理職」ということは、社内にロールモデルがいない状況。いくら向上心が高くても、自分が新しい道を切り開いていかなければならない、というプレッシャーは相当なものです。

視野を広げさせたり、外部との交流を増やしていろんなスタイルの女性管理職の方と出逢ったり、定期的に話を聴く場を設けたり、小まめなフォローをしてあげてくださいね。

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(以下プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
http://www.kaika-bp.com/

2009年株式会社パック・エックスに新卒入社。営業職を経て、新規事業の立ち上げ、 組織改革支援、研修講師として活躍。2014年5月に退社しその後独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理 店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。女性活躍推進研修のほか、仕事力向上研修や接客研修、チームビルディング研修など内定者から役職者 まで幅広い研修を展開。

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