三木流、マクロスフロンティア3の評価は?

2017.04.21 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 149回目になりました。今回は、SANKYO製「マクロスフロンティア3」(納品5/7~)の評価です。マクロスフロンティアシリーズの第4弾がGW明けに登場。根強いファンが多いシリーズですが、導入すべき新台か試打してきました。

<ボーナス>
■ボーナス:60枚

<確率&出玉率>
■ボーナス確率
全設定共通:1/145

■ART初当たり確率
設定①:1/561
設定②:1/527
設定③:1/476
設定④:1/408
設定⑤:1/356
設定⑥:1/301

■CZ確率
設定①:1/292
設定②:1/276
設定③:1/255
設定④:1/227
設定⑤:1/207
設定⑥:1/182

■出玉率
設定①:96.9%
設定②:98.1%
設定③:99.9%
設定④:102.7%
設定⑤:105.5%
設定⑥:110.1%

<通常時>
ベース:34G/50枚
コイン単価:2.9円
天井:555G(CZかボーナス間)

■歌姫チャンス(CZ)
10G+α継続
ART期待度35%

■オオサンBONUS
リアルボーナス純増60枚

■きゅんきゅんチャンス
リアルボーナス純増60枚
ART期待度高の上位ボーナス

■ビッグ・ウェンズデー(プレミア)
約1/6500
ARTセットストック:5セット or 10セット or 15セット


<ART>
純増1.7枚/G
継続率×セット上乗せタイプ

■ギャラクシーツアー(通常ART)
1セット40G
継続率はシナリオ管理

■マクロスチャンス
ART開始時の3G間のチャンス
ここを経由して通常ARTか特化ゾーンに突入

■バルキリーアタック
ART中のボーナス
セットストックのチャンス

■エピソード
ART中の上位ボーナス
セットストック確定

■クライマックスバトル
マクロスチャンス経由で突入するCZ。
勝利すれば「ヴァルキュリアRUSH」に突入。

■ヴァルキュリアRUSH(上乗せ特化ゾーン)
8G継続のSTタイプ
レア役成立orバルキリー図柄揃いでARTストック&8G再セット

■ゴージャスゲーム
ヴァルキュリアRUSHをストックする特化ゾーン
10G+α継続で平均2ストック以上


<感想>
筐体はオーソドックスな上部液晶タイプで、液晶前面に落下する役物を搭載、リール窓は透過液晶になっています。液晶演出自体は前作と同程度、いつものSANKYOのクオリティーです。

スペックは純増1.7枚のA+ART。ボーナスは「麻雀格闘2」や「GⅠ優駿倶楽部」のようにCZの役割で60枚獲得なので、実質はART特化のイメージです。

ARTは継続率+セットストックで、継続率がシナリオで管理されています。シナリオは8連をクリアすれば、10連目に必ず継続。11連目以降はシナリオを再抽選します。

シナリオ完走の恩恵が弱いので、その分、普通に連チャンするシナリオになっています。「G1優駿倶楽部」はシナリオ完走時の恩恵が強いので、連チャンしにくいシナリオで単発駆け抜けも多いのですが、本機は単発が少なく、2000枚~3000枚の出玉の塊の発生頻度が高い設計になっています。

万枚突破率が高い「涼宮ハルヒ」は時間がかかるイメージで、夜からの稼働が伸びない傾向にありましたが、2時間程度で取り切ることができる2000枚~3000枚の出玉の頻度が高い本機は、夕方以降の稼働も問題なさそうです。またプレミアム役が1/6500と現実的な確率で、一撃性を感じることができる点も高評価。

シナリオ継続がメインなので、上乗せ特化ゾーンの突入率が悪く、上乗せ性能が弱いことは心配です。ART中は継続するかどうかの単調な消化ゲームになりそうですが、歌と演出とミニゲームで原作ファンなら十分に楽しめます。総合的なゲーム性は高評価。

それでも新基準機全体の宿命ですが、新台は初動が良くても急激に稼働が落ちることもあります。初動が良かった「涼宮ハルヒ」でも、4~5台設置すると空き台が目立つ状況で、SISデータでの初動の良さの実態は、バラエティー導入がほとんどだったからということもあります。

本機もキャラクター的に主役にはならず、バラエティーの少台数なら生きる新台です。中~大型店でバラエティーに1~2台オススメ。ゲーム性が良いので低貸しでは抜群の稼働となりそうです。

関東など一部地域では6台以上の購入で4/30の先行納品となるようです。

*参考数値 SIS初週稼働平均
「マクロスフロンティア2」(2014年5月):23,808枚
「マクロスフロンティア2BL」(2015年9月):19,694枚

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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